3月24日午前6時30分のマツダスタジアム、大型スロープ前にはもうファンが集まっていた。(トップ画像)
マツダスタジアムでは3月24日、オープン戦最終戦のソフトバンク戦が行われる。
毎年恒例。このゲームが終われば、あとは開幕を待つ”だけ”となる。
JR広島駅からマツダスタジアムに線路沿いに歩く、通称カープロード。その途中、愛宕の踏切のところでは今回の開幕に向け、JR広島駅とマツダスタジアムを繋ぐ高架式歩行者専用通路がわずか道路幅分だけ”延伸”された。
利用する側にとっては今回の”延伸”はほとんど意味がない
この歩行者専用通路は、本来ならマツダスタジアム供用開始と同時に完成してしかるべきインフラだった。
マツダスタジアムは11年目のシーズンを迎える。遅々としてインフラ整備が進まない広島の悪しき慣習の典型例。愛宕の踏切は「開かずの踏切」と呼ばれ、この周辺では常に人・自転車・バイク・車両の人身事故の危険性と隣り合わせになっている。
中央公園に建設場所が決まったサッカースタジアムについても大いにこうした状況は参考になる。
中央公園をとりまく東西南北の環境、並びにそこまでのアクセスは現状ではお話にならない。様々なインフラの構築と下手したら数十億円、あるいは100億円に迫る投資が必要になるだろう。
3月22日に広島市役所で開催された広島市民球場運営協議会でもマツダスタジアム周辺の混雑が慢性化して市民生活に影響を及ぼしていることを指摘した委員がいた。その際の広島東洋カープの松田元オーナーと広島市側のコメントは具体性を欠いていた。
マツダスタジアムの運営について協議する場でこうなのであれば、マツダスタジアム周辺でもう10年続く様々な混雑、あるいは混乱は解消されそうにない。
線路沿いにある、JR西日本の広告入りパネルも刷新された。緒方監督はこんな感じ。
また、マツダスタジアム大型スロープの手前にあるイラストも新たなものに差し替えられた。ちなみにこの大きな壁はその先の線路側の荒れ地の目隠しにほかならない。それにしてもこのデザイン、この色使い…
また、大型スロープ手前の、かつて日通の倉庫が残っていた一角には新たにビジネスホテルが建設される、ことになった。カープファンにとっては朗報だ。ただし、チケットがあるならば…
ひろスタ!特命取材班