ドーピング陽性反応の出たバティスタ(右)、左はメヒア、ともに逆転優勝へ向けての欠かせぬ存在だったのだが…(画像説明)
緒方監督の選手に対する暴力事件の強烈なインパクトが冷めやらぬタイミングで、今度は中軸選手のザビエル・バティスタ選手がNPBアンチ・ドーピング委員会から陽性反応の通知を受け、8月17日、登録を抹消された。
広島球団ではこの日、NPBアンチ・ドーピング委員会からバティスタがドーピング検査において陽性との通知があったと発表した。
広島球団オフィシャルサイトにアップされた文言は次の通り。
サビエル・バティスタ選手 ドーピング違反についてのお知らせ
NPBアンチ・ドーピング委員会からサビエル・バティスタ選手がドーピング検査において陽性との通知がありました。
球団としましては本日、1軍選手登録を抹消いたします。
今後につきましては、調査裁定委員会の制裁を待ち、詳細等を改めて発表します。
ドーピング問題に関しては、各球団とも細心の注意を払い、担当部署でその取り扱いや注意事項を徹底している。予期せぬ形で体内に摂取したモノから…というパターンを阻止するためだ。
バティスタは2016年3月の来日以来、長らく日本での野球選手としてのあるべき姿を学んできているはずで、本来であればこのようなことは起ころうはずもない。
また、バティスタ個人の問題なのか、ほかにも陽性反応を示すケースが出てくるのか?という深刻な事態も想定しなければいけない。
当然ならが東京五輪・パラリンピックを1年後に控えて国内外のドーピング問題に関する目は非常に厳しい。
いずれにせよ、選手を指導、監督する立場にある側にとっては重い課題を突き付けられたことになる。
広島東洋カープは、被爆都市広島の戦後復興とともに歩んできた球団であり、未来を担うこどもたちの希望、憧れの存在だ。
広島市長や広島県知事よりもある意味、監督や選手の方が身近でもあり、尊敬の対象でもありそして話題の中心でもある。
そこに相次ぐ不祥事は単に個人の問題では済まされない問題点が球団に内包されているからだろう。8月6日を挟み、その前後でとんでもないことが続くこの異常事態は何を意味しているのか?
少なくともここ30数年間に渡り、原爆慰霊碑に献花さえしたことのない広島球団に野球の神様が忠告を与えているのではないか、とさえ思えてくる。
なお、プロ野球選手にドーピング検査で陽性反応が出るのは、オリックスに在籍したジョーイ・メネセス選手に続き今季二人目。同選手は契約解除となった。
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