広島は右打者を並べて今永攻略を目指したが…
9月1日 ●2-3 DeNA、マツダスタジアム
通算62勝61敗3分け(首位・巨人まで7・5差、巨人優勝M消滅、2位DeNAに3・5差3位)
18時開始・3時間15分・3万1249人
相手先発 今永○7回3分の1、8安打2失点
本塁打 なし
一番センター西川
二番レフト長野
三番ライト鈴木
四番ファースト松山
五番キャッチャー會澤
六番サードメヒア
七番セカンドサンタナ
八番ショート三好
九番ピッチャー薮田●(3試合1敗)6回100球4安打3失点(自責3)
中村恭
菊池保
フランスア
巨人、DeNAとの今季の最終順位を占う1週間。その第6戦にも競り負けた広島はこれで3カード連続の負け越し。リーグ4連覇の夢とともにマツダスタジアムでのクライマックスシリーズ開催も遠のいた。
この日の予告先発は薮田と今永。
藪田は昨年5月以来の先発、今永は今季対広島戦5戦負けなし、防御率、勝ち数、奪三振数でリーグトップ。
結果にはその数字がそのまま反映された。
広島打線は二番に長野を組み込み右打者を並べて初回に會澤が、三回に鈴木が適時打を放って2点を先制した。が、得点できたのはそこまで、だった。7回3分の1を投げた今永は”ビジパフォ”から聞こえてくるハッピーバースデーをBGMに試合後、勝利インタビューを受けた。九回を抑えた山崎は2季連続となる30セーブ目。
一方の薮田は、四回まで四球4つを出しながらノーヒットピッチング。しかし五回には九番の梶谷に初安打を許して一死一、三塁のピンチを招いた。ここはライナーゲッツーでしのいだが、それまでゴロかポップフライ中心だったのDeNA打線の打球は鋭さを増しつつあった。
続投の六回は先頭の筒香を2球で打ち取った直後、ロペスに初球を左前打され、ソトにはカーブのあとのツーシーム振り抜かれた。打球はレフト看板を直撃。“ビジパフォ”が沸き返ったのは言うまでもない。
序盤3イニングはツーシームを使わず、ソトには9球粘られた第1打席(四球)も6球を投じた第2打席(右飛)も一度もツーシームを投げていない。それを一振りで仕留めるのがソトであり、DeNAはそのソトのバットを得点源としている。
藪田はそのあと中井にも四球を与え、戸柱には右前打されて一、三塁とされると柴田には初球をライト深くまで運ばれてこれが決勝犠飛となった。
薮田は昨季、左打者に四球を連発して”先発失格”となり二軍調整を続けてきた。
しかしチームにとって一番大事なところでやはり踏ん張りきれなかった。けっきょく6回で6四球。”そのスタイル”は何も変わっていないことになる。(ひろスポ!・田辺一球)