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2023年12月04日
編集部

独裁オーナーとFA30年、九スポ「赤ペン」は「龍馬が温かく送り出された裏に…」、旧広島市民球場時代の「赤ペン」は黒田FA宣言”検閲”用、結果来季40年ぶり日本一挑戦…

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画像はリーグ3連覇のころ、広島の街中に溢れていた”丸佳浩広告”の一枚

<新井監督はかつて「罪人扱い」広島・西川龍馬が移籍先をパ・リーグにこだわった無難>

11月15日、アサ芸プラスがアップした記事の見出しだ。

前日14日に龍馬が国内FA権を行使する、と発表したことに即反応した。

記事内では金本知憲、新井貴浩、丸佳浩、黒田博樹、川口和久の名を順番に挙げてカープファンの思いを代弁している。

龍馬についてはパの野球に挑戦する思いを強調している。

そして新井監督が阪神にFA移籍した際に「裏切者の烙印」を押され続け、新井監督の父(浩吉さん)が「まるで罪人扱い」と手記で綴ったことも紹介している。

事実だ。浩吉さんは「あそこまで言われるようなことをしましたか?」と当時、絶句していた。

だが、未来のことは誰にも分からない。

新井家にしてみれば、地元の高校で野球に明け暮れプロの道に進んだ兄弟がともに阪神のユニホームを着ることとなったが、今はカープのユニホームに揃って袖を通しているのだから…

 

龍馬の今回のオリックス移籍に関して、アサ芸の報じた内容は極めて大切なことであり、それを“言うメディア”は広島には存在しない。

カープ村とは何なのか?その問いの答えがコレ、だ。

 

 

きょう4日付の広島売りの九州スポーツ。「赤ペン赤坂英一」のタイトルは「龍馬が温かく送り出された裏に長年の鯉FAドラマ」だった。

このコラムの内容もまた、今の広島とカープとカープファンにとっては不可欠なものだ。故にそれに触れようとするメディアは広島には存在しない。

記事の内容は「広島選手のFA宣言も変わったなあ。と感じたファンは多いだろう」で始まる。これまた、まったくそうだ。そして極めて大事な事象だ。

記事の中では龍馬がファンや鈴木清明球団本部長に温かく見送られて広島に別れを告げる様が綴られている。

途中で丸佳浩FA移籍の際には「赤い雑巾」「ゴミ」「カネの亡者」そして「裏切者」の罵詈雑言が浴びせられたこともはっきりと書かれている。

そして旧広島市民球場時代の、経営体力のなかったころのカープ球団独自のFA移籍に関する対処についても触れている。

それにしても「赤い雑巾」とまで言い放つファンとはいったいどういう存在なのか?

ただ、本当に悪いのはメディアであり、カープ村の中で言うべきことを言わない、報じるべきことを報じないから、そうなる。

 

 

 

2018年11月30日、巨人へのFA移籍を球団に報告した丸佳浩は、マツダスタジアム内にある駐車場の冷たい壁を背に記者らに囲まれた。

そしてこう言った。

「新井さんが“移籍するのはさみしいけど、俺はお前の味方だから、どこに行っても応援しているし、がんばれよ”と…」

リーグ3連覇をともに果たした「新井さん」の言葉はきっと大きな心の支えになったはずだ。SNSでボロカスに言われ、家族にまで危険が及びそうな状況にあってはなおさらだ。

その時の「新井さん」は正に自分の過去に丸FA移籍を重ね、自分ごとのように心配していた。

なぜ丸佳浩が広島を出ていくことになったのか?その主たる原因は巨人にあるのか、カープにあるのか。もちろん答えはカープ、だ。新井監督もそうだったし、かつての新井監督の師匠、金本知憲の時もそうだった。

 

 

 

11月の終わりに中国新聞にFAとの「向き合い方」について、鈴木清明本部長のインタビューが掲載された。聞き手は長らくカープ番記者だった木村雅俊特別編集委員。

聞き手はカープの何たるか、を全て熟知しているから“押し引き”は十分に心得ている。いい話ばかりでは独自インタビューの意味はないから多少踏み込む。しかし寸止めあり、だ。

その内容を端的にまとめると…

 

 

・球団は経営状態と相談しながら「時代に合った対応」をしてきた

・旧広島市民球場時代には再契約金を断わらないと経営が立ち行かなかった

・マツダスタジアムの誕生で相応の対価を払えるようになり現在は複数年契約で残留した選手を「年俸総額」(年俸以外に出来高や契約金も含めた総額の契約)で評価

・選手との交渉で希望額を年俸だけで払うと査定の世界とは乖離してしまう、故に選手に納得してもらえるよう努力、評価と対応の仕方はかつてとは違う

・(今回の龍馬のように)FA宣言したら、他球団とのマネーゲームはしない、結果的には移籍となる

……

インタビューの中には「交渉段階で引退後のポストを約束したことはありますか」というのもあり「残って欲しいから監督やコーチの手形を切ったことはいっさいありません」が答えになっている。

だが、その逆はあるようだ。

金本知憲がFA移籍するかどうか、で番記者らが連日、旧広島市民球場や今はなきトレーニングクラブ・アスリートに詰めかけていた頃、松田元オーナーから本人にあった言葉の中に「カネ、残っても将来、球団幹部はないからな」があったという。

このインタビューの最後には鈴木清明球団本部長の経歴も紹介されている。その中には「14年オフにFA移籍した黒田博樹、新井貴浩両選手の復帰をまとめた」の一文もある。確かにそうだ。

 

 

 

一方、黒田博樹がメジャー挑戦を決めた2007年オフの鈴木氏の仕事は各紙が黒田FA移籍をどう報じるか、日々チェックすることだった。

朝から新聞を並べて手には赤坂英一氏とはまた違った意味での「赤ペン」…。

球団側から見てマイナスに働きそうな記事があれば担当者に“圧”をかける。そのため大阪から記者の上司が頭を下げにくるようなこともあったようだ。

まさに“検閲”。

今なおカープ村のメディアが大人しいのは、そういう過去の“恐怖”からの呪縛を逃れられないから、だろう。

その結果どうなったか?

阪神の38年ぶり日本一を自らアシストして、カープは1984年を最後に39年間も日本一になれていない。これ以上の異常事態はない。

そうカープの今の球団構造は全うでは、ない…そうじゃなければ緒方カープ3連覇の時に日本一になっているだろう。

来季も届かなければ40年日本一なし…

(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

※この記事は田辺一球|noteを引用しています。

 

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