三谷桂司朗はペイント内で、福島ファイヤーボンズのステフォン・ブレアのプレスの上からシュートを放つ
広島皆実高校3年の三谷桂司朗が広島ドラゴンフライズのメンバーとしてB.LEAGUE初得点をマークした。
B2第16節、12月29日に広島市西区の広島サンプラザホールで開催された福島ファイヤーボンズ戦GAME1 。第3クォーターを終わって72-48と広島ドラゴンフライズがリード。
堀田剛司ヘッドコーチは控えメンバーをコートに送り出しながらゲームの流れをコントロール、そしてついに残り1分59秒で三谷桂司朗にB.LEAGUEデビューの機会を与えた。
三谷桂司朗は広島皆実高校のエースとして12月24日に第72回全国高校バスケットボール選手権大会、ウインターカップ2019で1回戦に出場、39得点20リバウンドの活躍でも1回戦敗退。そこから中4日で、特別指定選手としてついに広島ドラゴンフライズのメンバーとして、しかも記念すべき日にクラブ史上無敗のサードユニホームでベンチ入りを果たした。
広島市立井口小学校、同井口中学校の出身の三谷桂司朗にとって広島サンプラザホールは自分の庭のような場所。憧れだった広島ドラゴンフライズの一員としてコートに立つと、3,212人のスタンドから大歓声が沸き起こったのは言うまでもない。
ゲーム前アップ時の三谷桂司朗
TIP-OFF
ベンチで応援
シューズの紐をていねいに調整、三谷桂司朗の儀式…
堀田剛司ヘッドコーチに声をかけられいよいよコートへ
残り時間が少ない中…
シュートを放つ
次々に…
与えられた時間は…高校バスケと比べると遥かに少ない。
攻める三谷桂司朗、いきなり3P、これを飛び込んできたジャマリ・トレイラーがそのまま叩き込み、スタンド大興奮!これで89-72。
残り1分2秒、今度はアウトサイドペイントからジャンプショット。
残り57秒、もう一度3P…しかし決まらない。
残り52秒と41秒、インサイドからジャンプショット!相手も懸命に止めにくる。
残り35秒ではディフェンスリバウド、さらに残り30秒でファウルドローン。
そして残り5秒でついに難しい体勢からレイアップを流し込み初得点。
91-78で勝利。
三谷桂司朗はおりづる賞に選ばれ、チームメイトとブースターから拍手喝采。ゲーム後には単独で会見に臨み、記念すべき日について「一番嬉しい」得点だったと振り返った。
名前を呼ばれ…
おりづる賞に
最後にコート一周
試合後の堀田剛司ヘッドコーチ
メーンで出ている選手ががんばってくれて、点数を離してくれたというところから三谷君を出そうというのが頭にありました。やっぱり地元のスター選手、ホームでの開幕ということで試合に出したいなという気持ちはありました。試合に出て、逆に気持ちが強いなと思いましたね。あれだけ、外国人が目の前にいてもレイアップシュートを狙いに行ったり、ドライブしたりシュートを積極的に狙いに行ったり…やっぱり強い気持ちがないと逆に逃げますよね。そういう部分ではU18の選手だなと改めてきょう感じました。しかも最後にレイアップシュートをゴール下で決めてブースターもすごく盛り上がってましたし、3月までの短い時間ですけどチームの力として活躍してもらいたいと思っています。
三谷桂司朗の話
試合前のアップとかで会場の様子を見てお客さんもたくさんいて、この中でプレーするのは緊張するかなと思ったんですけど…
歓声が聞こえてきた時、やっとBリーグの試合に出たんだという実感が湧いてきてすごくワクワクしました。緊張はベンチにいる時。試合に出るチャンスがあるよと言われてちょっと緊張しました。
3クォーター終わってすごくいい流れを作ってもらったので、チームメイトのみなさんが準備しとけよと声をかけてくださったので…4クォーターの始めから気持ちの面ではずっと準備してました。
強い気持ちでプレーしたいというのがあったのはもちろんですけど、チームメイトのみんさんがターンオーバーしてもいいし、パスミスするならシュート、ネガティブなミスは絶対にしないようにと。
まだBリーグの外国人の高さに慣れていないのもありますけど、広島ドラゴンフライズはすごくレベルの高いチームだと感じているので、日々の練習のレベルがきょうの試合より高かったと思うので、そういう練習からゲームを意識していけば今後もし出るチャンスがあってももっと余裕を持ってプレーできるかなと感じました。
(最後のシュートは)今までで一番最高でした。
(きょうの喜びを誰に伝えたいか?聞かれて)試合会場にはお父さん、お母さんが見にみきてくれていたので、その思いは見にこれなかったチームメイトだったり、仲間に伝えたいです。(ウインターカップで)エースとしてチームを勝たせられなかったのは悔いの部分ではあるので、なったことは仕方ないのでまた自分はがんばっている姿を仲間に見せたいですね。
(きょうの収穫は)今までは自分はけっこうプレータイムをもらってきて、最初からプレーするのが当たり前だったのですが、この先大学で常に試合に出る選手はなかなかいないと思うので、限られたタイムの中でも自分のパフォーマスを最大限発揮する力が必要じゃないかなときょうの試合を通して感じました。
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