画像は「無観客試合」を戦う広島ドラゴンフライズ
新型コロナウイルス禍で国内外のスポーツ界もその活動が極めて限定される中、広島ドラゴンフライズにとって運命の日が近づいてきた。
Bリーグから、クラブ経営状況などをチェックされた上で貸与されることになる「B1ライセンス」発表予定日(4月24日)が迫ってきた。
広島ドラゴンフライズにとって新型コロナウイルス感染拡大の影響により、打ち切りとなった2019-20シーズンはクラブ発足から6度目の”闘い”だった。
2013年10月に会社設立の広島ドラゴンフライズはBリーグの前身、NBLで2シーズンに渡って揉まれて地力をつけた。
そしてBリーグ誕生とともにB1で戦う青写真を描いていたが、Bリーグの「振り分け」の前にB2スタートという予期せぬ試練を与えられた。結果的には、クラブ経営面での不安を見透かされたかっこうになった。
そしていざB2参戦。
その最初のシーズンは、プレーオフで宿敵・島根スサノオマジックにわずかに及ばず、全日程終了後にはチームをゼロから作り上げてきた佐古賢一ヘッドコーチが広島を去った。
退任を決めた佐古ヘッドコーチの目には…
アンドリセビッチヘッドコーチと朝山正悟
ベンチ前の尺野ヘッドコーチ
B2での2度目の挑戦は、ジェイミー・アンドリセビッチヘッドコーチが途中解任となり、特例措置となる朝山正悟兼任ヘッドコーチでシーズンを乗り切った。
「3度目の正直」を目指した2018-19シーズンは地元広島出身の尺野将太ヘッドコーチで勝負をかけた。開幕ダッシュに成功!僅少差ゲームをモノにするメンタルの強さでB1の扉を押し開くかに思えたが、対戦を重ねるにつれて相手に押し切られるようになり、最終的には32勝28敗。プレーオフへは負けを10以上も減らさなければいけない状況となった。
広島ドラゴンフライズ4人目のHCに就任した堀田剛司ヘッドコーチは1年目でB2の18クラブ中最高勝率(40勝7敗、勝率・851)を残したことについて「クラブの過去の過程があっての結果」とクラブの決して長くはないが、その濃厚な歴史に最大限のリスペクトを示している。
ひろスポ!では2014年6月、NBL初参加を前に佐古ヘッドコーチの下で初めて行われた「湯来合宿」からチームの取材を続けてきた。
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そして、いよいよ…
広島ドラゴンフライズではB1ライセンス獲得を確実になものしようと、広く広島県民やファンに対して「B1昇格に向けての特別協賛」賛同者を募ってきた。その額は4月6日午前10時の時点で、160件、協賛金額4,700,000円だったが、4月13日時点では12,530,000円と大きく膨れ上がり、協賛金賛同者への「御礼品」はすべて配布し尽くされた。
「協賛いただいた皆様、本当にありがとうございます!われわれもあと6日、人事を尽くして運命の日を迎えます!」(クラブ広報)
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