画像はマツダスタジアムでかっ飛ばす鈴木誠也
6月26日 〇4-1中日、ナゴヤドーム
通算4勝2敗1分け
18時開始・3時間2分、無観客
相手先発 大野雄●6回11安打4失点(自責4)
本塁打 鈴木4号①、5号①
一番レフトピレラ
二番セカンド菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木
五番サードメヒア
六番キャッチャー曾澤
七番ファースト堂林
八番ショート田中
九番ピッチャー大瀬良9回132球8安打1失点(自責1)
佐々岡カープの”概要”が3カード目ではっきりしてきた。
まず打線はあまりいじらない。この日のスタメンはやはり左腕のDeNA今永が先発した開幕戦と一緒でこれが”定型”。開幕3連戦は同じ顔触れだった。
前日(25日)の巨人戦は六番にプロ初スタメンの坂倉が入った。坂倉の打順を、そのまま曾澤の六番にハメ込んでいた。
巨人との初戦だけ菊池涼を八番に下げて二番に安部を起用した。
あとは右の代打。”おいしい場面”では長野、塁に出て欲しい時には高橋大。守備固めで三好や野間。代走から守備は上本。
開幕までに試していたことをそのまま実戦でも続けている。選手がその起用に応えている、とも言える。
そんな中、核となっているのは紛れもなく鈴木。この日、死に物狂いで投げてくる大野雄から”仰天”ソロを2打席連続で放ち、両軍ベンチの度肝を抜いた。
開幕戦でヤクルト打線に2本塁打された大野雄はさぞかしショックだったことだろう。低目に投げただけでは抑えられない、ということ。しかも二回の先制ソロの時は続くメヒアにも同じような、フェンスをかすめるようなライナー性の一撃を許したのである。
相手がガックリするような打撃をする。相手のウイニングショットも叩く。なかなか勝負してもらえない中で、鈴木は無理することなく打撃4冠に躍り出た。
もちろんまだ始まったばかり。だが四番として3年連続で3割を打ち、しかも昨季には首位打者と最高出塁率のふたつも獲得したそのバットは、まさに凄みを増しつつある。
投げては大瀬良。開幕戦に続く完投勝利を曾澤との共同作業でやってのけた。エースと四番を中心にしてチームが多少ブレても、ふたりが安定装置として働く。
ブルペン陣が不安定なマイナス材料を差し引いても、大型連敗などとは無縁の戦いができそうな雰囲気は十分にある。首脳陣が大幅に入れ替わってもまずは好スタートが切れたことは自信に繋がる。(ひろスポ!・田辺一球)