画像は堂林のシート打撃でのスイング
6月25日 △5-5巨人、東京ドーム
通算3勝2敗1分け
18時開始・3時間45分、無観客
相手先発 桜井6回6安打2失点(自責2)
本塁打 堂林1号②
一番レフトピレラ
二番セカンド菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木
五番サードメヒア
六番キャッチャー坂倉
七番ファースト堂林
八番ショート田中
九番ピッチャー遠藤5回98球6安打3失点(自責3)
高橋樹也
今村H
塹江H
菊池保
フランスアH
スコット
延長10回打ち切りの特別ルールで引き分けに終わった。佐々岡新体制は、開幕2カードを終えて2勝2敗1分けの五分。緒方前監督の1年目は開幕カード(ヤクルト戦)2勝1敗のあと7連敗だった。
新首脳陣は決して口には出さないがいろいろと不安はあるもの。コロナで多くの制約と向き合う中、開幕のプレッシャーを払いのけた。。
打線では堂林。二回に2017年5月以来となる一発を東京ドーム左翼席上段の壁にぶち当てた。飛ばす力は誰もが認めるところであり、だからセンターから右方向にも打球が伸びる。
しかし一軍投手の球を引っ張ると打球に角度がつかない。そんなことの繰り返し。一軍と二軍の間を行ったり来たり。
ところが新体制下では、練習や紅白戦、対外試合でできていた打撃が一軍の舞台でもできるようになった。
6月6日、オリックスとの練習試合第2戦(京セラドーム)。九回、堂林はディクソンの外より147キロを、バットのしなりを使って右中間スタンドへ運んでみせた。この時も新首脳陣のもたらすプラス効果によって打つことができた。
5月の調整期間中に松山が離脱。ファーストのポジション争いで堂林の存在がより注目されるようになった。コロナによって開幕が先延ばしとなる中で、いかにいい状態を作っていくか。しかし6月に入ると、またいい打球が飛ばなくなった。
そのままでは元の木阿弥。しかし朝山打撃コーチらの期待には何としても応えたい。その一心で迷路にはまりかけた打撃を、自ら矯正することに成功した。それがオリックス戦の大ホームランだった。
この日、初スタメンマスクの坂倉と初先発の遠藤も佐々岡監督らの期待に応えた。
坂倉は二回、巨人先発の桜井の真っ直ぐを左前打。これがチーム初安打となり、堂林の2ランを呼び込んだ。遠藤は自己最長となった五回、坂本に2ランを許したが責任回数を投げ切り、次回先発へ希望を繋いだ。
一方で、七回以降にマウンドに送られた今村、菊池保、フランスア、スコットは相手をねじ伏せるような投球ができず、今後の継投に課題を残した。(ひろスポ!・田辺一球)