画像は広島商正門のすぐそばにある優勝記念碑。春、夏、国体の計9度の優勝が刻まれているが、向かって一番左のプレートは何も刻まれていない。「自分達の代で埋めたい」と毎年、部員がひたむきに白球を追う。そして、2年連続の夏の甲子園の夢が消えても、広商ナインは連続広島王者を目指す。
夏季広島県高校野球大会(広島県高校野球連盟主催)第3日の2回戦16試合が7月18日、県内6会場で行われた。
エブリイ福山市民球場の第2試合では屈指の好カードとなった盈進と広島商の対戦があり大会規定により八回で打ち切り、7対1で広島商が勝った。
1回戦では英数学館と4対0の”接戦”を演じた昨夏の覇者広島商。そしてこの試合が今年の初陣となった昨秋県大会3位の盈進。
広島商は初戦に続いて左腕の高井が先発。盈進もエースの渡瀬が先発した。
先制点は広島商。三回、先頭の九番・小玉が四球で出塁。一番の寺本の打球はよく伸びてライト越え適時三塁打となりこの回さらにもう1点。
盈進の渡瀬は四回、簡単に二死を奪いながらそこから四球を連発、暴投も絡んで加点を許したのが悔やまれる。
広島商は七回、疲れからか投球がやや単調になった渡瀬を上位打線で連打して3点を加えて6対0。なおも一死満塁。
ここで盈進ベンチは1年生右腕の佐々木をマウンドへ。キレのある真っすぐをストライクゾーンに投げ込んだ佐々木は広島商の八番、九番を連続三振に仕留めた。
一方の高井は右打者の内角を突く投球などがさえて七回を終えて打者21人ピッチング。3度背負った走者はすべて併殺網に引っかけ、内野ゴロの山を築いた。
2時間ルールギリギリで試合は八回に入り、広島商が1点加えると、盈進もその裏、高井から1点をもぎとったが反撃もそこまでだった。
2回戦
広島県総合グランド野球場
大竹7-1海田
広島新庄8-0世羅(五回コールド)
東広島アクアスタジアム
安芸南11-6加計芸北(六回コールド)
武田17-1福山明王台(五回コールド)
三次きんさいスタジアム
総合技術8-2向原
祇園北12-0吉田(五回コールド)
沼田8-2安西(大会規定により八回終了)
鶴岡一人記念球場
三次青陵10-4広島市工(大会規定により七回終了)
日彰館6-5大門(大会規定により六回終了)
府中東19-3広島商船(五回コールド)
尾道しまなみ球場
尾道商8-1油木
千代田10-5松永(大会規定により六回終了)
呉港21-1三原東(五回コールド)
エブリイ福山市民球場
熊野9-1神辺(五回コールド)
広島商7-1盈進(大会規定により八回終了)
神辺旭11-2福山葦陽(五回コールド)