大瀬良(画像)はたくさんのものを背負ってマツダスタジアムのマウンドで投げている
8月22 日 〇10-2 巨人 マツダスタジアム
通算21勝26敗6分け(首位巨人まで8差、5位ヤクルトに0・5差の最下位)
18時00分開始・2時間58分、4,998人
相手先発 畠●2回3分の1、2安打5失点
本塁打 堂林11号②、曾澤4号①
一番レフト長野
二番セカンド菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木誠
五番サード堂林
六番レフトピレラ
七番キャッチャー曾澤
八番ショート田中広
九番ピッチャー大瀬良〇(9試合5勝2敗)8回107球5安打2失点(自責2)
薮田
前回のマツダスタジアムで3連敗した巨人に「ビッグイニング」(佐々岡監督)攻撃で広島意地の連勝!
もちろん首位まで10差が8差になったところでクライマックスシリーズのない今季、大きな意味はない。それでも負け続けるより何倍もいい。広島市内の小中学校では短い夏休みがこの土日で終わる。強いカープを見せることが少しはできた。
堂林の三回の2点適時打、四回のバックスクリーンに低い弾道で飛び込む11号ランはすごかったが、すでにそうなる予兆があったことは”確認”済み。
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その堂林の活躍を呼び込んだのはほかでもない、先発した大瀬良だ。もちろんマウンドでの気迫もそうだが、もっとすっゴイのが打席での集中力。
初回に味方打線の援護でもらった1点を二回、丸にソロを打たれてすぐに吐き出したあと、三回、先頭バッターとなった大瀬良は、フルカウントまで見て146キロの真っすぐに飛びつくようにしてファウルを打つと四球で歩いた。
その”重要性”についてはお立ち台で「ほんとに頼もしい打撃陣ですし、僕も打席に立つ時は何とかしたいと打席に入っているので、ランナーに出てみんなで打って還してくれて本当に感謝です」と語っている。
巨人先発の畠は立ち上がりから球が抜けていた。マツダスタジアムでの登板は5度め。地元凱旋で勝ちたい気持ちが強いからなのか、プレーボール前からグラウンドレベルが蒸し風呂状態だったからか、その理由は分からないがとにかく汗だくの畠が、投手への与四球で動揺したのは間違いない。
三塁側ベンチのマスクを着用せず口が”への字”になった原監督の視線を意識し過ぎた可能性もある。
その後の広島打線は送りバントを挟み3つの四球を選んで大瀬良はゆっくりホームイン。巨人ベンチがたまらず二番手に田中豊を送り込んでくると、今度は堂林、ピレラ、曾澤が3連続適時打。また大瀬良に打順が回りここでも強烈な一ゴロ。これが相手のバタバタ感を象徴するようなバックホーム、タッチアウトのタイミングでボールが炭谷のミットからこぼれ落ちるという”珍事”となり締めて6点、となったのである。
5勝めを挙げた大瀬良はほっとしたことだろう。先週土曜日の京セラドームでは打球が左足に当たるアクシデントもあり5回5失点で負け投手になった。
この時、大瀬良は「カード頭でルーキーが頑張っている。自分のあとには若い子がいる。橋渡しと言うか…」と悔しそうだった。
今季、森下・大瀬良の並びで登板したのはこれで5度めになる。
過去4度は、●●、〇●、〇〇、〇●だった。
チームのけん引役を務める大瀬良が2度ルーキーの作ったいい流れを止めていた。それだけに今回の…
森 下8回116球1失点に続く
大瀬良8回107球2失点
…はファンにとって、そして赤いマスクでおそらく難しい表情を隠し続けている?佐々岡監督にとっては大きな夏休みの思い出になったはずだ。(ひろスポ!・田辺一球)