画像はメディアの囲み取材を受ける湯崎知事
湯崎知事の言う被服支廠保存「多額費用」一夜にして?90億円プライスダウン、4棟保存計44億円ならスタジアム建設費用折半案と一緒の不思議…ウイズコロナの広島中央公園サカスタ問題点に迫る(9)
原爆ドームと並ぶ世界遺産的価値を持つ旧陸軍被服支廠保存問題。
9月5日付の新聞各紙やネットニュースでは、一斉にその保存費用について…
巨額とされていた耐震費用が3分の1程度に減額できそうなこと
…を報じた。
驚くような話だ。
広島と国内外のたくさんの人たちを巻き込んでの大論争…その最初のところで発表された金額はウソだったことになる。
報じられた記事にはいろいろ言い訳がましいことが書かれているが、それは違うだろう。
県として、あるいは知事として解体の方針を発表する時点で「3分の1」であることを調べる手段はいくらでもあった。なんせ県が国から4棟のうち3棟を取得したのは1954年の話だ。
広島東洋カープは今年が70周年だがそれとほぼ同じだけ、どうにでもなる期間を有してきた。
湯崎知事は2019年12月に端を発したこの問題で以来、「多額の費用」「1棟を耐震化するだけで33億円かかる」という報道を否定しないできた。
それなのに、世間の逆風を受け慌てふためいて、いきなり「3分の1」の数字を出してきた?
それとも…
さて…
33億円×4棟=132億円÷3=44億円
何でかは知らないが、サッカースタジアム建設費用折半案(広島市)の額とピタリと一致する。
広島市の見積もったサッカースタジアム建設費用もあっという間に270億円に膨らんだ。100億円単位で数字が増えたり減ったりするが、そこを厳しく突っ込むメディアは見当たらない。
ひろスタ特命取材班