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2020年10月16日
編集部

目指せ広島女子日本代表!WEリーグ参戦のサンフレッチェ広島、監督も選手もいないゼロからのスタート」はJリーグ誕生時とはまた別の甘く危険な香り…

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WEリーグからの発表を受け会見に臨むサンフレッチェ広島の久保允誉会長

 

目指せ広島女子日本代表!WEリーグ参戦のサンフレッチェ広島、監督も選手もいないゼロからのスタート」はJリーグ誕生時とはまた別の甘く危険な香り…

……

 

サンフレッチェ広島では10月15日、WEリーグからの申請受諾の発表を受け広島市中区のホテルで会見を行った。

来年9月に開幕する日本初のサッカー女子プロリーグ、WEリーグは11の団体が有するクラブでスタートする。

11団体の中で9団体は現在のなでしこリーグ1部と2部に所属する。

女子チームを所有していないのは大宮アルディージャとサンフレッチェ広島だけ。ただし大宮アルディージャを運営するエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティでは、今季からなでしこリーグ2部に昇格したFC十文字VENTUSを母体として新チーム発足させるとしている。

要するにWEリーグの中でまったくのゼロから新チームを組織化するのはサンフレッチェ広島だけだ。

その現状を如実に表すのが「これから1年目の目標」を聞かれた時のサンフレッチェ広島の仙田信吾社長の会見の中でのコメントだ。

「私のキャラクターは実はものすごく堅実なんです。まずはきっちりと体制を固めてWEリーグに参入できる、そこで見事に戦い抜く。男子の時は優勝いたしますといろいろなところで申し上げたのですが、今はちょっと控えようと思っています」

要するにまずはWEリーグで1シーズン戦い抜くための状況を作っていくことがこれから大変、ということなのだろう。

9月の開幕までもう1年ない。しかし現在ではサンフレッチェ広島の中に準備室やスタッフは存在するものの契約した選手も監督もスタッフもいない。

それでもサンフレッチェ広島はWEリーグ参加に手を上げた。その理由は久保允誉会長が次のように説明した。

「WEリーグができるという時から、我々としてはやはり広島という地域にもっとサッカー文化を広げていきたいという観点で、私自身もそうですし、サンフレッチェのスタッフ、幹部にも”WEリーグに参加するよ”というようなことを前提に準備をしてくれと…。今回17の申請がありその中で承認されたことを非常に嬉しく思っていますし、今からが正念場です。全体の予算もどうやっていくか、大筋ではあってもまだお答えできるような状況ではありません。なるべく早くできれば年末ぐらいに報道できればと思っています」

「他の参入クラブがベースとなる女子チームをすでに持っているのに対し当クラブは選手も監督もコーチも今から、ゼロからのスタートになります。しかしながらフロントスタッフには女子サッカーで大学日本一を経験した社員や他にも女子サッカー経験者が数名所属しております。さらに男子チームで確立したノウハウもありますのでそれらをフルに活用して日本最高峰のリーグで戦えるチーム作りをして参りたいと思います」

「男子チームとともに、よりいっそう広島の街を盛り上げていけるようフロント、スタッフも全力を尽くして参ります。当社の力だけでなく地元のみなさまと共に地域に根差したチームの運営を行って参りますのでぜひよろしくお願いします」

なお、今後の流れについては、「準備室」を対策本部に格上げしてそこに男子と兼務のスタッフ、女子専属のスタッフを配し、育成を含むチーム強化部門、運営部門、広報部門、営業部門などを同時進行で活動範囲を拡充していく。

年が明ければ、当然ながらキャンプ、プレマッチなども行うことになる。逆算すれば残り時間はもうないに等しい。監督を決め、その監督の意向も尊重しながらプロ契約選手をWEリーグの規定に沿った形で揃え、必要とあればアジア地域もしくはアジア地域以外の国外から選手を補強する。

それまでに練習場の確保や居住環境の整備も必要になる。また公式戦をどこでどういう形で開催していくか?も早急に詰めないといけない。会場が決まらなければ動けないことが多い。関係者の間では広島広域公園第一球技場の名前が挙がっている。またWEリーグの方針に従って福山・備後地区や場合によっては四国・九州エリアにまで試合会場を散在させる策もあるかもしれない。

1993年にスタートしたJリーグ、そのオリジナル10として初代Jメンバーに名を連ねたサンフレッチェ広島は、長い歴史のあるマツダサッカー部を母体としており、強化育成の面では今西和男総監督という絶対的な存在があった。

しかも1992年にJリーグではナビスコカップのみを開催。アマチュアチームがプロチームに移行する期間を十分に取ったが、WEリーグで”猶予期間”がない。

今回のWEリーグ参戦はその当時とはまったく様子が違う。はっきりいって状況は厳しい。

…が、広島の地で国内女子最高峰のリーグの、しかもプロ選手たちが活躍する姿を目の当りにできる広島の子どもたちやサポーターのことを考えれば、サッカー王国広島が女子の舞台においても新たな挑戦をするのは自然なことであり、近い将来、広島生まれ広島育ちの女子選手が五輪やW杯のピッチに立つことになる。(広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

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