2015年12月23日、サンフレッチェ広島優勝パレード、優勝報告会前に「別件で参列できないから」と平和公園に立ち寄った松井市長。(画像中央)選手から「スタジアムをお願いします」と次々に声をかけられ「分かっている」と応じた。だが、その時のメンバーの中からは、新たな活躍の場を求めて旅立つ選手が続出している。(トップ画像説明)
サンフレッチェ広島は6月17日、アウェーの川崎フロンターレ戦に敗れてJ2自動降格圏内の17位に後退した。
J1全34節のうち15節を終了して、いぜんサンフレッチェ広島のチーム状況は上向いてこない。
そればかりではない。16日にはチームの中心選手のひとり、塩谷司がUAEのビッグクラブ、アル・アインFCへの移籍会見を行い、ますます戦力は手薄になりつつある。
2012年、13年、さらには15年のJリーグ王者が、どうしてこんなことになったのか?
現場を預かる森保監督が油断していた訳では決してない。
何度、Jリーグの頂点を極めようと森保監督は「どの試合も難しい、まずはJ1残留圏内の勝ち点を取り、そのあとも勝ち点を重ねていく」「少しでもスキを見せるとすぐに足をすくわれる」と言い続けていた。
では、何が悪いのか?
サッカースタジアム問題に詳しい関係者の間からは「松井市長が2位でいいなどと言ったから」の声が上がっている。
選手も監督も、サポーターもみな生身の人間だ。
みな口には出さないが、どれだけ辛い思いをしたか、または辛い思いのままこの広島をあとにしたか…
いくら考えてもその発言に正当性はない。2度目のJ1制覇に向け、最終節までギリギリのところで戦っているチーム、その関係者に向けて「サンフレッチェ広島は2位でいい」はないだろう。
加えて、「2位でいい」発言によって全国に知られることになったサッカースタジアム問題は今なお着工に至らないばかりか、概要すら決まっていない。スタジアム建設の事業主体も建設資金の問題も建設場所も何も…
「造る」と言っておきながら、実のところは造っていない。こういうのが一番性質が悪い。学校現場で問題になって久しい、いじめの構図にさえ見えてくる。
急げばもう、スタジアムは完成していてもおかしくない。新スタジアムがあれば、サンフレッチェ広島はこんなことにはなっていないだろう。
J2降格から一気に持ち直したガンバ大阪の上昇曲線と吹田市の新スタジアム完成までの相関関係を見れば、ハード面の整備がいかに大切かがよくわかる。
吹田市まで行かずとも、我々の身近にはマツダスタジアムとカープという、大成功例もあるではないか!
サンフレッチェ広島は「2位でいい」と言い放った松井市長、まさか「J2でもいい」とでも?
いや、それ以前にJ1、J2、J3がどういうものなのか、ちゃんとご存じなのか?
先日、広島ドラゴンフライズの集まりでの挨拶では「トライ!」という言葉を何度も引用…「そりゃラグビーでしょ」の突っ込みがあったことも、ご存じないのだろうか?
広島新サッカースタジアム取材班
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