画像はマツダスタジアムでのオープン戦開幕戦
マツダスタジアム公式戦チケット72試合分が3月9日火曜日の午前8時から広島東洋カープHPとローソンチケットで販売された。
昨年までは3月1日、マツダスタジアム窓口でも72試合分が一斉発売され、長時間窓口に居座り続けてるファン?がひとりで300万円、500万円分を買い占める、またすぐにネットオークションに転売されるなど多くの問題点が指摘されていた。
新型コロナウイルス感染拡大防止の視点から、今年は初めて窓口販売が中止されたが、そうなると当然、ネットでのアクセスは集中する。
3月10日付の中国新聞はこの件に関して「販売開始とともにアクセスが集中し、一時ちながりにくい状態となった」としか書かれていないが、これではまったく報道機関としての役割を担っていない。
実際、ネット上にはカープファンの嘆きの声が無数にアップされており、ひろスポ!にも「仕事前に頑張ったけどぜんぜん繋がらない」「ローチケ30分で全滅売り切れ、HPはシステムエラーばっかで2時間経ってもほとんど繋がらず」「買えた人が羨ましい、もう転売されるし」「1枚13万円とか出てましたよ、ここまで高いやつは全部返して欲しい」などの声が届いている。
マツダスタジアムでは2月、年間指定席購入者の転売ヤーが警視庁に不正転売禁止法違反容疑で逮捕されたことが話題になったばかりだが、そんなことはお構いなし。
こうした状況が繰り返されるのは、カープ球団の販売の仕方が72試合を一度に販売し、しかも1試合につき「50枚」も注文できるという特異な形を踏襲し続けているからだ。
カープHPでは「購入者の指名、連絡先を確認した上で販売します。違反した場合、罰則が科されます」と不正転売防止を呼び掛けてはいるが、転売されているということは、いくらでも抜け道があることの裏返し。
昨年までの窓口販売においても高額の購入者は別室に呼ばれ名前や連絡先を控えられたが、免許証などで本人が正しい情報を伝えているか否かを球団サイドは確認しなかった。やってますよ、というポーズだけで、転売問題を真に解決しようとする姿はそこにはない。
よって、何度でも同じことが繰り返される。
NPB12球団もまたコロナ禍にあって、どこも数十億円の赤字を抱え、今季もなお不透明な状況が続く。だが、それはJリーグ、Bリーグも含めてどこも一緒。
例えば阪神タイガースでは同じ9日、今季初の主催試合となる4月2日から4日の中日戦(京セラドーム)のチケットについて、入場者を上限1万人として年間予約席の契約者、ファンクラブ会員への先行販売のあと3月23日から一般販売すると発表した。コロナ禍を考えればこうした販売方式が普通だろう。
マツダスタジアムという広島市民球場を本拠地とするカープ球団が最もファンファーストに非ず、という中にあっては必死でプレーするカープナインや佐々岡監督以下首脳陣も浮かばれない。
なお昨季のマツダスタジアムでは3月1日一斉発売のチケットはすべて払い戻しとなり、となり、やっと年間指定席購入者以外のファンがマツダスタジアムに入場できた81試合目、9月25日の時点でチームの2桁借金を抱え、首位巨人まで19ゲーム差となっていた。この事実を、ファンファーストでないと言うなら、何と表現すればいいのか…
広スタ特命取材班
ひろスポ!関連記事
「一般ファンへの配慮無に等しい」「ファン倶楽部って何?」「転売ヤーと繋がってるの?」とカープファン、年間指定席購入者逮捕のマツダスタジアム今年も全主催ゲーム一斉発売 | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2021年2月26日掲載)
都民逮捕!カープチケット不正転売問題の本質は広島球団の無策ぶりにあり!弱者に優しくないマツダスタジアムの現状がコロナでますます浮き彫りに… | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
(2021年2月8日掲載)