広島新サッカースタジアムのデザインはコチラに決定!の方向
広島市が中区基町の中央公園に建設する新サッカースタジアムの「整備等事業者選定審議会」第3回が3月31日午前、広島市中区の広島市役所であった。
前日(30日)、設計施工一括発注方式(DB方式)の募集で提案のあった4企業体のプレゼンテーションと「事業者選定審議会委員」の評価(採点)があり、その結果、プレゼンテーションで2番目に発表したC共同企業体が最優先交渉権者に選ばれた。次点は4番目に発表したD共同企業体の案となった。
これらの結果は審議会の古谷誠章会長から松井市長に答申された。
最優先交渉権者の代表企業は大成建設中国支店でフジタ広島支店も参画する。大成建設は2020年完成の広島アンデルセンなどでは多くの実績がある。また2019年竣工の国立競技場の設計施工も担当した。札幌ドーム、豊田スタジアム、さいたまスーパーアリーナなど大規模スポーツ施設の施工経験は豊富だ。
共同企業体の中で設計を担当するのは東畑建築事務所広島支店や環境デザイン研究所(東京都港区)など。同研究所の仙田満会長はマツダスタジアムの設計も担当した。新球場コンペ(マツダスタジアムのこと)については当時、紆余曲折があり、長期に渡り状況が二転三転した中で、同研究所の案が採用された。
よって広島市内には同じ担当者の野球とサッカーのスタジアムが歩いても行き来できる距離に並び立つ、という極めて珍しい状況となる。
地場企業からは、戦後の国土再建に力を注いできた復建調査設計広島支所のほか、シーケィ・テック、あい設計、広成建設が名を連ねている。
6月の広島市議会を通過すれば、正式にGOサイン、となる。(この項続く)
広スタ特命取材班
ひろスポ!既報の環境デザイン研究所案詳細記事は次のとおり
2番目のC共同企業体は「広島と関係の深い」企業によるプランで、広島市西区出身の設計担当者が説明した。
その中には「マツダスタジアム」が頻繁に登場し、またマツダスタジアムに類似したコンセプトや類似の施設も確認できた。「水都広島に相応しい、みんなが繋がるスタジアムパーク」がコンセプト。
祈りの場である平和公園、平和を楽しむ場であるスタジアム。両者は当然、連動しやはり「シームレス」に繋がる。
スタジアム本体は4隅がトライアングル状に吹き抜ける構造で、ここでもスタジアムの外と中の一体化がデザイン上のポイントになっている。
コンコースは2階、3階にある。3階のメインコンコースは幅10メートルを確保。やはりマツダスタジアムのように一周できる。バックスタンド2階にはフィールドテラス。レストランでは試合のない日も市民やインバウンドなどで賑わう。
屋根は金属製で翼をイメージしたものになる。
スタジアム西に広がる広場にはらせん状スロープのスパイラル広場など、様々な機能を持った仕掛けをレイアウトする。「平和の軸線」にも噴水などで対応し、国が整備した本川護岸との連携として水上バスの導入なども想定する。
2階に「パークコンコース」
C企業体プランを俯瞰したパース
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