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2021年05月09日
編集部

宝刀スライダーを自在に操った佐々岡監督も”すっゴイ”と驚嘆の、栗林宝刀フォークの秘密

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栗林
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画像は2月24日付、スポニチ一面

 

5月8日 〇4-3 中日 バンテリンドームナゴヤ
通算14勝18敗3分け
中日抜いて4位浮上、首位阪神まで8・5差変わらず
14時開始・3時間33分、7,858人
相手先発 福谷●6回3分の1、9安打4失点
本塁打 羽月1号①

一番セカンド菊池涼
二番センター羽月
三番ライト鈴木誠
四番レフト西川
五番キャッチャー坂倉
六番サード安部
七番ファーストクロン
八番ショート小園
九番ピッチャー九里〇(7試合4勝3敗)6回93球6安打2失点(自責2)
中田H
塹江H
栗林S(15試合9S)

 

自身3連敗を”反省”してクオリティスタート成功でチームの連敗を止めにかかった九里も、プロ1号ホームランの羽月も報われた。

最後に勝利を引き寄せたのは栗林。15戦目にして初のイニング跨ぎで自身最多の23球を投げ、両軍ベンチ共々驚かせた。三塁側、レフト側に陣取ったカープファンにとっても忘れることのない場面の連続となった。

広島3人目の塹江は七回、4対3と1点差に詰め寄られなおも一死三塁という苦しい場面で救援登板。ここは中日の反撃を断ち、八回もマウンドへ。だが一死から3連続四球…。

佐々岡監督はここで栗林投入を決断する。キャッチャーもバッテリーエラーの多い坂倉から石原にスイッチした。

絶対絶命のピンチで栗林は代打の代打井領を投ゴロ、1・2・3のホームゲッツーに仕留めた。内野ゴロでも同点、外野フライもダメ。三振を取るか投ゴロしか許されない中、狙い通りの結果になった。

九回、先頭の大島に右前打され、続く京田には真っすぐとカットボールが上ずって四球。今度は自ら無死一、二塁のピンチを作った。

しかし送りバントを試みる滝野を高めからのカーブで見逃し三振に取ると、ビシエドを空振り三振に、高橋を二ゴロに抑えてセーブ王争いトップタイの9セーブ目をマークした。

栗林の三振奪取率は13・21。中日の160キロ右腕R・マルティネスの13・97とともに他より頭ふたつ、抜き出ている。

カットボール、カーブを交えながら真っすぐが5割弱、フォークがおよそ4分の1。中日ベンチとしてはこの日が5度目の対戦で、わかっちゃいたけどやっぱりまた抑えられたことになる。

特筆すべきはフォークの”制球力”。指で挟んで投げるからその表現は本来、似合わない。

ところが栗林のフォークはそれを可能にする独特の指の使い方になっている。ボールを抜いたあとも人差し指と中指が開いたまま。通常のフォークは投げたあとすぐに指は元に戻る。

それを最初に紙面にしたのがスポニチだ。後追いした社もあったがこの世界では最初が勝ちで、あとは負け。2月24日のスポニチ、広島刷り一面にはその写真とともに見出しに「勝利の方程式あるぞ!」と書いてある。

栗林がこの日、投じた23球のうち11球がフォーク。井領は全4球がフォークで空振り、空振り、ワンバウンド、空振り三振。さらにビシエドも全5球がフォークで空振り、ファウル、ファウル、ワンバウンド、空振り三振だった。

この9球はいずれも一定の低さの範囲に集まっており、1球も浮いてはいない。

かつて佐々岡監督は「宝刀」と呼ばれたスライダーでルーキーイヤーに13勝11敗17セーブをマークした。151回と3分の1で奪三振129個だった。栗林の「宝刀」フォークはそれ以上の威力で、その敵は”勤続疲労”だけ、ということになりそうだ。(ひろスポ!・田辺一球)

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