画像は”けっきょく”雨天中止になった前日(5月15日)のマツダスタジアムコンコース、超密以外のなにものでもない、ファンファーストならありえない
楽天グループの三木谷浩史会長兼社長の、CNN Business単独インタビュー。
東京五輪開催は「自殺行為」だとの発言が世間に、そしておそらく現政権にインパクトを与えている。
それで言えば、緊急事態宣言下となったきょう5月16日からのマツダスタジアムでの上限1万6500人継続はまさに「自殺行為」だ。
この問題は様々なトラブルを発生させる恐れがあるし、すでにトラブルは続出している。
ここではそれには触れないが“被害”はどんどん広がる可能性がある。大雨災害の発生が予見できたのに何度も市民・県民の生命や財産が失われた広島らしい“選択”だ。
それを回避するのはその時々の情勢を確実に把握して自発的な対処をする勇気や努力だ。
細かいことは置いといてサンフレッチェ広島は5月26日にエディオンスタジアム広島である浦和レッズ戦の上限を、緊急事態宣言を受け1万7500人から5000人に変更した。
湯崎知事が先頭に立って県民に「外出の半減」を呼び掛けている中での選択肢として、それはありえるだろう。だが、マツダスタジアムの1万6500人キープはありえない。
広島東洋カープは市民球団と言われるが市民のことより球団の売上。そうであるかないか、は球団のみぞ知るであっても、球団ファーストな案件は枚挙にいとまがない。
コロナ禍でカープの裏の顔はますます浮き彫りにされつつある。そのひとつが習近平の中国と一緒のメディアに対する圧力的な姿勢だ。
ひろスポ!はドモコdメニューニュースに配信している。全国紙や放送局、ネットメディアが速報できるプラットホームで、「エンタメ」「政治」「スポーツ」などのカテゴリーがあり自治体単位もOK。「広島県」を開くと、広島関連ニュースのヘッドラインが並ぶ。
だから5月16日午前に配信された「広島県」のヘッドラインからマツダスタジアム関連ニュースの見出しが明らかに偏っているのがミエミエになっている。
それは次のようなものだ。
時事通信…観客上限5000人に=J1広島
時事通信…16日から酒類販売を休止=プロ野球・広島
デイリースポーツ…広島に緊急事態宣言 マツダの入場者上限50パーセント維持「県の要請、指示に従って開催」
日刊スポーツ…広島「県の指示に従って開催」緊急事態宣言の追加対象になったことを受け
スポニチアネックス…広島 緊急事態宣言発令下で「行政の指示に従って開催」開催時の主催7試合は上限1万6500席で
毎日新聞…新型コロナ「医療崩壊 回避へ努力を」病床逼迫に危機感 広島市医師会
スポーツ紙の見出しの取り方が不自然なほどに一緒。これは書け、あれは書くなと広島球団に言われたのか、たまたまなのか、忖度なのかは確認のしようがないが、ただし、広島球団がメディアに対して報道内容に注文をつけるのは日常茶飯事だ。そのたびに、本当にファンや市民・県民に必要な情報が欠落する。
唯一、独自性を出しているのがスポーツ報知。これまでも同紙は”マツダスタジアム問題”で他のメディアのように迎合しないケースが多い。
スポーツ報知…広島 緊急事態宣言期間の主催7試合の前売りチケットは全て有効ただし球場内はアルコール禁止
今、市民・県民、他県のカープファンが知りたいのはこんな状況にあって、手元にある入場券をキャンセルできるかどうか、だろう。年配者は外出もできない。この件についての詳細は今後に譲るが、少なくと5月16日午後1時の時点でどのメディアも報じていない。
もちろん広島球団HPにも何の説明もない。不都合なことは情報発信しない。
金科玉条のごとく「行政の指示に従って…」を中国新聞も早い段階から連呼してきたが、その実態は広島球団がコロナ禍にあってこうしたケースが予想されたにもかかわらず、主催試合のチケットを全部売ってしまったから。昨年、同じことをやらかして全部が払い戻しになったにもかかわらず、だ。
広島球団のやっていることは責められはしても決して褒められたものではない。サンフレッチェ広島はその「行政の指示」の下で自主的に臨機応変に興行方法を調整している。
「2億稼げるんか?お前」
広島球団上層部は、雨天中止か否かに際して平気でそういう声を発する、との証言がひろスポ!に届いている。そんな考えでプロ野球興行をしているのだから、ファンのことなど二の次と見て間違いない。
「いちいちファンの言うことなんか聞いとれるか!」そんな声も実際、マツダスタジアムで聞こえてきた。
既存のマスメディアの報道スタンスとは別の情報発信が必要である、というのが、ひろスポ!ひろスタ特命取材班の立ち上げ理由。西日本新聞の特命取材班がそのモデル。中国新聞では絶対真似できない。(似たようなのは後発で作ったが似て非なるものだ)繰り返しになるが、ひろスタ特命取材班は事実と判断した内容以外報じないことを鉄則に取材を進めている。
ひろスタ特命取材班