トップ画像、ペデストリアンデッキでつながる右がJR広島駅北口、左がJR西日本広島支社跡地
西日本旅客鉄道株式会社、中国SC開発株式会社、株式会社サンフレッチェ広島の3社は10月26日、2022年秋頃を開発目標に、JR広島駅北口からペデストリアンデッキで直結するJR西日本広島支社跡地に人工芝フットサルコートなどがレイアウトされたコミュニティ広場の整備計画を発表した。
現在、本格化しているビッグプロジェクト、広島駅ビルの建替え工事(2025年春開業予定)の広島新駅ビル屋上広場での展開に繋がる暫定開発の位置づけとなる。長らく地元風景の中にあった旧JR西日本広島支社同様、地域ととともに新たな空間を「繋がる」「集う」「生み出す」のキーワードで育てる。年間を通じたイベント開催にも対応する。
広島駅北口の「二葉の里地区」にJR西日本広島支社はすでに2020年11月、現地から西におよそ300メートルの大須賀町に建設された新社屋に移転、現在、旧建物の解体が行われている。
解体、撤去完了後の現地での暫定的な活用策として、駅前の賑わいを創出し、地域住民の利活用も促進する新たな空間を検討してきた結果、ショッピングセンターの開発運営管理を行う中国SC開発株式会社(広島市南区松原町)を運営者とした計画概要がまとまった。計画では株式会社サンフレッチェ広島(広島市中区大手町)が運営する人工芝フットサルコートなど多目的コートも併設される。
施設概要(案)
芝生広場…年間を通じてのイベント開催を想定。およそ520㎡。
多目的コート…サンフレッチェ広島が運営するフットサル、3人制バスケットボール3×3ゾーン。照明ありの人工芝フットサルコート1面、3×3ハードコート1面。およそ960㎡。
広島テレビ新社屋など完成前に撮影、右手がJR広島駅北口、画像左上に「JR」の文字が見える、ここが今回の開発予定地、この撮影地点からさらに東に”下がって”この画像の工事地区完成後に撮影した画像が次の1枚
画像左奥に今回の開発予定地、画像右にJR広島駅
エキキタ、歴史の散歩道界隈ではすでに各種イベントが開催されている、画像奥左手に今回の開発予定地
戦後の復興、街作りに取り組んできた地元、復建調査設計株式会社が中心となって進める「エキキタまちづくり会議事務局」からの情報発信(以下同)
これらの新施設が計画される場所は、再開発の進む「エキキタ」エリアの中心に位置する。またその背後には二葉山の自然が広がり、広島市が整備した、由緒ある神社・仏閣・史跡などを結んだコース 「二葉の里歴史の散歩道」がある。
こうしたすでにある市民、観光客に親しまれてきたスポットへの”玄関口“としての機能も担う重要な空間の整備計画であり「暫定開発」とはいえ、その動向は大いに注目される。(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)