画像は現在のドイツ・ベルリンのクリスマスマーケットの様子(撮影はひろスポ!ドイツ取材班)
サンフレッチェ広島で来季から指揮を執るミヒャエル・スキッベ監督が12月17日、リモートで国内メディア向け会見に臨んだ。
母国であるドイツのデュッセルドルフにある自宅の一室からカメラの前に登場したスキッベ監督は「コンバンハ ワタシノナマエハ ミヒャエル・スキッベデス ヨロシクオネガイシマス」とリラックスした表情で切り出した。
クラブから贈られたという紫色のチームネクタイもすでに違和感なし…。その様子はこの日の夕方ローカルニュースでも流されたが、サポーターの心を早々と掴んだのではないか?
一方でチーム力向上に関しては現実主義?まずは“2年計画”を打ち出した。
「我々の目標は、ここ2年以内に確実に上位で安定したパフォーマンスをお見せすること。サンフレッチェ広島は伝統的なクラブで、ここ10年や15年で見た場合には優勝も経験し、ACLでも活躍している。そういうところにまた少しでも近づけるように、もう一度力強い広島にしたい」
1990年代にドルトムントのユースチームを率いて初来日。2002年開催のW杯日韓大会ではドイツ代表コーチとして来日した経験を持つ。
ヴィッセル神戸で監督を務めたフィンク氏や同じく神戸に在籍したポドルスキら母国仲間の情報網を駆使して日本サッカーも現状も下調べした。
「日本への称賛の声が多かった。国、クラブ、それを取り巻く人たちの人間性も優れている。新しい国に行くにあたり、もう一度、興味関心を高めることになった」
やる気満々で「アドベント」(ドイツでは4週間前からクリスマスをカウントダウンしてクリスマスを迎える、日本語では待降節)を過ごしている指揮官だが、問題はオミロン株など新型コロナウイルス感染拡大の勢いが、欧州でも、そして世界的にも増していること。
Wir wünschen Ihnen von Herzen fröhliche Weihnachten.
リモート会見では得点力アップにつなげる「全員での攻撃、全員での守備」を目指すとしたが、年が明けていつ来日できるか、こればかりは神のみぞ知る…。
2022年1月、チーム始動の際にもオンラインという可能性もあるが例え日本とドイツ、離れていても今からもう心はひとつ。日独融合によって起こる化学反応とともに、1992年4月設立のサンフレッチェ広島は22年4月で30周年を迎える。