画像は練習中に”スベる”左山桃子選手、奥は谷口木乃実選手、左奥は中村伸監督
WEリーグは12月の第11節が終了したのち、約3カ月間のウィンターブレイクに入った。3月5日(土)にシーズンが再開される。最終節となる第22節は、5月21日、または同22日に開催される。サンフレッチェ広島レジーナはアウェイのユアテックスタジアム仙台でマイナビ仙台レディースと対戦する。
このインターバルの間になでしこジャパンはAFC女子アジアカップインド2022(1月20日~2月6日)に挑み、2月3日の準決勝で中国に敗れた。日本のFIFAランキングは13位、中国は19位。試合は延長の末2-2でPK戦を3-4で落とした。
日本代表メンバーは23人。海外組が6人、三菱重工浦和レッズレディース5人、INAC神戸レオネッサと日テレ・東京ヴェルディベレーザが4人ずつ、マイナビ仙台レディースが3人、大宮アルディージャVENTUS がひとり。
ここまでWEリーグは9試合、もしくは10試合を戦い、順位は次のようになっている。代表選手の数が多いとやはり上位にいる。
1位INAC神戸レオネッサ
2位マイナビ仙台レディース
3位三菱重工浦和レッズレディース
4位ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
5位日テレ・東京ヴェルディベレーザ
6位AC長野パルセイロ・レディース
7位大宮アルディージャVENTUS
8位サンフレッチェ広島レジーナ
9位アルビレックス新潟レディース
10位ノジマステラ神奈川相模原
11位ちふれASエルフェン埼玉
国際Aマッチの修羅場を潜ると、当然ながら選手は成長する。左山桃子選手も2011年10月に開催されたAFCU-19女子選手権で日本の優勝に貢献した。2度のユニバーシアードや東アジア競技大会でもメンバーに選ばれた。そうした経験を積む中で、高みを目指す思いが染みついた。
生まれ育った広島に戻り、WEリーグ第4節以降と皇后杯2試合はすべてフル出場でインターバル期間に入った。リーグ戦出場数はやがてトータルで200試合を超えることになる。
チームはリーグ戦再開に備えて、練習を重ね、これまでの公式戦で見えてきた課題の克服と、攻撃の「引き出しの数」(中村伸監督)を増やすことを目指している。
そんな中で左山桃子選手が思うことは…
「そうですね…。チーム全体で言えば、それぞれが、もうちょっと我がままになってもいいのかな?と思っています。すごくみんないい子たちで、それがプラスになっている部分もあれば、もしかしたらもうちょっと自分を出してやっていけた方がいいかもしれない部分もあると思います」
「だからプラス面ともうちょっと我がままにする部分、両方さらにやっていけたらなと…。私自身もそうなんですけど、もう少し追求したりとか、そういう話し合いをしっかりしたりとか、そういうことをチーム全体でできたらいいなって思っています」
SNSで発信される練習合間の表情や、ピッチ外での様子では、後輩たちから「桃さん、桃さん」と笑顔で絡まれるシーンが多い。チームの結束力が強いのは誰の目にも明らかだ。あとは、そこからどう地力を蓄えていくか?
「中村監督はこのチームでスタートした最初からすごくコミュニケーションをすごく大事にしてくれてるなって私自身は感じています。それは監督だけじゃなくスタッフ全員なんですけど、いろんな選手に話しかけてくれて…。ほんとにゼロからスタートして、たくさんのことをいいことも悪いことも経験して、それを今年さらにいいものにしていくためにも、みんなで後半戦に向けていいトレーニングをしていけたらなって思います。え、休みの日ですか?パン、ベーグルが好きなんで、お気に入りのお店で買って家で食べてます!」
練習時間をまとめて確保できるこの時期は、同時にオンとオフの切り替えも大事になる。よってサンフレッチェ広島レジーナの全体練習も2月5日にトレーニングマッチを行ったあと6日、7日はオフになる。
オフ…、といえばそごう広島店で開催中の「チョコレートパラダイス2022」(2月14日まで、本館9階)で「サンフレッチェ広島選手に“愛(チョコ)”を贈ろう サンフレッチェ広島レジーナの選手にも贈れる」がかなり盛り上がっている。広島のマチナカにもサンフレッチェ広島レジーナ…。WEリーグを代表するチームとなるためには、それも必要になる。
サンフレッチェ広島は4月で創立30周年。サンフレッチェ広島レジーナはチーム名などを発表した2021年3月8日をスタートと考えれば、もうすぐ1年。
そごう広島店新館1階にサンフレ&レジーナコーナー
そごう広島店本館9階、”愛(チョコ)”を贈ろうコーナー
WEリーグは社会事業として日本の女性活躍をけん引していくことを掲げている。プレーヤーとしてピッチの内外で学んだことはその後の人生でも必ず生きる。
「みんなでこうして一緒に活動するようになって、WEリーグのピッチに立てることの喜びだったり、やりがいだったりたくさん感じるこができています。WEリーグの理念にもあるように、プロ選手としてしての自覚を持って、しっかり行動しなといけないと思いますし、私たちがしっかり先頭に立ってそういう活動だったりとかも、今はコロナでどうしても限定的にはなりますけど地域との交流やみなさんとの触れあいなど、やっていけたらと思っています」
そう話す、左山桃子選手に「将来的には何をしたい?」と聞いてみた。返ってきた答えは予想通りだった。
「私が経験してきたことを活かせるようなことがしたいな、とは思っていて、それがサッカーにかかわるのかどうかは、まだ私自身まだ決めてはいないんですけど、でも、やってきたことをしっかり生かせるようなことを、できればこの広島で続けたいなと思っています」
この連載の最後の話題としてはどうかとも思うが、「桃さん」は2月19日が30歳のお誕生日。どこよりも早くひろスポ!から「おめでとうございます。ますますのご活躍を、そして広島女子力向上の先頭に立ち、広島女子サッカー界のリーダーに!」とのメッセージで締めさせていただく。
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