画像は東京都庁に東京五輪開催当時、展示されたメダリストパネル
6月4日 ●2-3オリックス マツダスタジアム
通算57試合28勝27敗2分け、首位ヤクルトに最大6・5差、2位巨人に3・5差の3位
交流戦11試合3勝8敗で単独最下位のまま
14時開始・3時間、30,533人
相手先発 山本由〇7回3安打2失点
本塁打 −
一番センター野間
二番セカンド菊池涼
三番ライト中村奨成
四番ファーストマクブルーム
五番キャッチャー坂倉
六番レフト宇草
七番ショート小園
八番サード田中広
九番ピッチャー森下●(11試合4勝3敗)7回3分の2、109球9安打3失点(自責3)
森浦
ケムナ
東京五輪、金メダルの”役者”が揃い、好ゲームが予想される中、勝ったのはオリックスで山本由はリーグトップの6勝目。負けた広島は交流戦勝率が3割を切り、首位ヤクルトとのゲーム差が交流戦前の1・5からイッキに6・5に開いた。
広島はずっと交流戦最下位に甘んじているが、過去、12球団最下位のレッテル貼り、でリーグ優勝した試しはない。
山本由は初回から155キロを計測するなど気合い十分。六回までに許したヒットは宇草の内野安打とマクブルームの左中間二塁打のみ、だった。
1対0リードのまま迎えた七回、一死からそのマクブルームに痛恨の与四球。カーブを3球も投じる幻惑投法も、見切る力に秀でるマクブルームの方が一枚上手だった。
迎えるはこれまでロッテ、ソフトバンク、日本ハムのバッテリーから最も警戒されてきた坂倉。ここはフォークでボールカウント2-2までもっていったが真っすぐを3球続けて右中間に適時打され、なおも二死三塁からバックの守りのミスで勝ち越された。
坂倉は前日まで交流戦での適時打ゼロ。この日の打撃練習でも打ち損じが目立っていたが内角153キロを見事にさばいた。
無念の思いでベンチから戦況を見守る山本由を救ったのもジャパンの三番吉田正だった。八回、一死一、三塁、一打同点の場面で放った一ゴロが併殺打のジャッジのあとリクエストでセーフとなり併殺崩れで試合は三度振り出しに。さらに二死一、二塁からT-岡田が決勝タイムリー。
打たれた広島先発の森下は、楽しみにしていたという山本由との投げ合いを制しかけながら、あとアウトひとつに届かなかった。
同点となったあとも、二回に先制ソロを打たれた四番杉本を攻めきれず最後は勝負を避けて、これがやはり最初の四球となったあとT-岡田にボールカウント1-1から投じた真っすぐを打たれた。
内角に構えた坂倉のミットからシュート回転して真ん中に入った109球目…、だった。
その裏、広島はオリックス二番手本田から無死一、三塁としながら、やはり金メダリストの菊池涼が3球三振。続く中村奨、マクブルームも連続三振でチケット完売、満員のスタジアムのため息を誘った。(ひろスポ!田辺一球)