画像は韮澤雄也(後方)とショートで守備練習をする矢野雅哉
広島の日南秋季キャンプ3日目、11月10日も晴天に恵まれ、午前、午後とも練習メニューが順調に消化された。
午前中のノックで内野の布陣は…
ファーストに末包昇大、木下元秀
セカンドに曽根海成と羽月隆太郎
サードに二俣翔一(林晃汰は腰痛で不参加)
ショートに矢野雅哉、韮澤雄也
…となった。
この中で一番レギュラーに近いのが矢野雅哉だ。
育成の木下元秀と二俣翔一は一軍未経験。
右の大砲候補、末包昇大は社会人から1年目の今季31試合80打席23安打、打率・299
曽根海成は高卒9年目、44試合7打席ヒットなし
羽月隆太郎は高卒4年目、44試合99打席23安打、打率・245
矢野雅哉は大卒2年目、55試合78打席13安打、打率・194
韮澤雄也は高卒3年目、7試合12打席1安打、打率・100
試合数は矢野雅哉が一番多かった。柵越え2発もカープファンの記憶に残った。
スタメンサード3試合、同セカンド4試合。小園海斗が新型コロナウイルス要請判定などで戦線離脱となった8月以降、ショートでは12試合でスタメン出場した。
10月末、左手人差し指の“こぶ”を除去する手術を受けた小園海斗が今キャンプ不参加となり、矢野雅哉はショートでの守備の向上に向け日々、練習に取り組んでいる。
メイン練習場の天福球場レフト側後方にあるサブグラウンドでも、小窪哲也一軍内野守備・走塁コーチや東出輝裕二軍守備・走塁コーチがつきっきりで「ショートでの捕球と送球」の回数を増やすメニューが組まれている。
この状況を知れば小園海斗もじっとしてはいられなくなるだろう。
小園海斗は手術を受ける前の時点ではマツダスタジアムで行われていた秋季練習に参加。守備練習ではショートを守ったあとセカンド守備も命じられていた。
新井貴浩監督以下、新首脳陣の構想の中にはショート矢野雅哉、セカンド小園海斗の構想もすでに描かれているのだろう。ただし、そこには大きな課題がある。矢野雅哉の打撃力がどこまで向上するか?2割に満たない打率ではお話にならない。最低でも打率・280クリア。四球を選ぶ選球眼があるので出塁率も今季、小園海斗が残した・300以上でないと厳しいだろう。