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2022年12月29日
編集部

森保一監督2026年W杯へ続投会見!「日本に不可能はない」は今を生きる我々への呼びかけ~ひろスポ!は見た、ポイチの「野心」Ⅶ

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森保一監督
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画像は森保一監督

 

「我々はこれまでの日本サッカーの歴史の積み上げを生かしつつ、これから次のワールドカップに向けても確実に積み上げをしていけるよう、時代の変化に対応しながら勇気を持って挑戦し続け、選手の価値、日本サッカーの価値、スポーツの価値を上げていけるように、全力を尽くしたいと思います」

 

 

「間違いなく、これから先の道のりは厳しく険しい道のりとなると思います。しかしながら、普及育成・Jリーグのみなさん、関係者サッカーファミリーの力、サポーターの力、国民のみなさんの力をお借りすれば必ず全ての困難は乗り越えていけると思っております」

 

 

「日本に不可能はない、という信念を持ち、挑戦したいと思いますので、みなさんの一丸・応援・共闘、どうぞよろしくお願いいたします」

 

 

2022年12月28日、サッカー日本代表監督「続投」会見の席で、森保一監督は話の最後をそうつないで頭を下げた。

 

 

締めコメの「日本に不可能はない」のひと言は、ロシアに生存権を脅かされているウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領のクリスマス以降の発言にすら重なる。メディアの主役はネットに移り、ボーダーレスの時代に、日本はいつまで平和でいられるか?日本が国際社会で果たすべき役割は何か?

 

同時に「日本に不可能はない」は、ひろスポ!広島スポーツ100年取材班が広島市内で、あの日に聞いた話の中でも最も強調された部分でもある。

 

 

あの日とは、2018年7月12日を指す。その時点では、未来のことはまだ誰にも分からない。W杯ロシア大会から日本代表が帰国してちょうど1週間、サンフレッチェ広島監督解任劇からはちょうど1年が経過した、というタイミングで森保一監督はこう言った。

 

 

「日本人には世界に通用するアドバンテージや能力、良さがある。海外を見て回って改めてそう思いました」

 

 

メディアや「国民のみなさん」がこの1点に心を寄せるようになるまでには、そこからかなりの時間が必要だった。W杯アジア最終予選で日本代表が1勝2敗の崖っぷちに追い込まれた2021年10月の時点で、そんな話に耳を貸す者などごく一部に限られていたはずだ。(確かに岡田武史氏や“ドーハ組”など、根強い森保支持者はいるにはいたのではあるが…)

 

 

誰も強調しない?のであえて言わせてもらうなら「三苫の1ミリ」にはまさに「日本人らしさ」が凝縮されている。相手は「人」ではなくて「ゴールライン」。最後まで諦めず、いかにそのワンプレーに対して自己犠牲を払うことができるか?もしかしたら代表選手たちも最初はその何たるかを理解しきれないでいたかもしれない。そんな「日本人らしさ」によってドイツとスペインを撃破したことでやっと”森保語録”も日の目を見ることとなった。

 

 

サンフレッチェ広島の監督を辞めるまで、ほとんど海外に目を向ける時間のなかった森保一監督には「就職活動」を始めてからほどなく「五輪代表監督」の声が聞かれるようになった。ここぞとばかり?に日本を脱出した森保一監督はイングランド、オランダ、ドイツなどを「自費」で巡り、その行く先々で「改めて日本人の良さ」に触れたのだという。

 

 

その後、帰国した森保一監督を待っていたのが五輪代表監督就任会見だった。

 

 

2017年10月30日、都内での会見に同席した日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「私たちサッカー協会は彼を全面的にサポートし、オリンピックで最大の成績を収められるようバックアップしていきたい」と述べ、同じく西野朗技術委員長からは「オリンピックだけでなくてその先のサッカー界を見据えなければなりません」との発言が飛び出した。

 

 

そしてロシアW杯経由で「その先のサッカー界」のための新たな挑戦へのバトンが西野→森保と引き継がれ、今回はバトンパスなしで4年先まで「厳しく険しい道のり」が延長されることとなったのである。(広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

 

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