画像は道元の教えもピッチングに重ね合わせる矢崎拓也
広島は2月17日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで、2月1日から15日までの宮崎・日南キャンプで作った土台の上に積み上げていく実戦モードの2次キャンプに入った。
就任以来、数多くの”新井語録”を残してきた指揮官は朝の歓迎セレモニーで「私の好きな沖縄の言葉に”なんくるないさ”があります」と切り出し、その言葉の本質は「どんなときも正しい道で努力を重ねていけば必ず報われるという言葉と聞いています」として、一軍生き残りを懸けた戦いに挑むナインに指揮官としての思いを伝えた。
さらに練習開始前の全員集合!の輪の中では矢崎拓也が道元の教えである「修証一等」を引用して声出し役を務めた。
日南キャンプ初日の第一声を西川龍馬が務めた時にも相当のインパクトがあったが、矢崎は”そんなタイプではない”という空気が一般的だった中、そんな偏見?を見事に打破したかっこう。
なお、「修証一等」(しゅしょう・いっとう)は、修行は一般的には悟りを得るための手段とされるが、道元は修行の中に悟りを、悟りの中に修行を見いだした、という。要するに修行と悟りは一体のもので不可分…
自主性を最大限に重んじて日々、精進が繰り返される今のカープにあまりにもぴったりな矢崎の”お言葉”…。一番喜んだのは新井監督かも?
さあ、対外試合が5試合予定されるこの沖縄で誰が修行と悟りは不可分なり、という落ちにもっていくことができるか…(ひろスポ!キャンプ取材班&田辺一球)