その手にタイトルを掴み取る勢いの森下暢仁(画像)
5月12日 △0-0 ヤクルト 神宮球場
通算14勝19敗4分け
5位、首位阪神まで最大9・5差ともに変わらず
17時30分開始・3時間6分、7,979人
相手先発 田口7回5安打無失点
本塁打 -
一番セカンド菊池涼
二番サード羽月
三番ライト鈴木誠
四番レフト西川
五番ファーストクロン
六番キャッチャー坂倉
七番レフト正隨
八番ショート小園
九番ピッチャー森下7回127球3安打無失点
塹江
栗林
広島森下が7回127球3安打無失点なら、ヤクルト田口も7回95球5安打無失点。無観客4試合を経て5試合ぶりに両軍ファンがスタンドに詰めかけた神宮球場は、滅多にお目にかかれないスコアレスドローに終わった。
ただしこの引き分けはヤクルトベンチにとってはありがたかったはず。
ヤクルトはここ9試合で2勝6敗1分け。その間合計で63失点。1試合平均7失点というディフェンス崩壊状態だった。
広島もここ9試合で1勝7敗1分け。その間の失点42に対して得点は17で1試合平均で1・9点しか取れていない。
広島首脳陣はその打開策として37試合目にしてクロンを初の五番に据え、正隨をプロ初スタメンに抜擢したが得点には至らなかった。
森下は、勝手に想像するに投げる前からそうなりそうなことは覚悟していたはず。さらに西本球審のストライクのコールと球の軌道に合わないから、自己最多の6四球と球数も嵩んだ。
それでも無傷で投げ終えることができたのは、小さな振幅で真っすぐ、変化球とも合わせてくる一番山崎と、打撃3部門でトップ3をキープする四番村上を警戒しつつ(計3四球)ノーヒットに抑えることができたからだ。
森下はこれで今季、ヤクルト打線相手に3試合22イニングを投げて自責2。ここまで適時打されたのは代打川端だけ。完封勝利も挙げ相性抜群。それでも勝てなかったのだから広島ベンチにとっては痛手だ。
森下はこれで投球回49となりこれはリーグ最多。奪三振43個も中日柳に次いで2位。防御率1・84もやはり柳に次いで2位。今季はすでに新人王イヤーの負け数3と被本塁打数6に並ぶという苦しい中にあっても孤軍奮”投”を続けている。
広島打線は9日のバンテリンドームでも柳に8回零封された。あそこできっちり打っておけば今頃、森下防御率トップ浮上、という見出しが立っていた。このままの打線の状況で交流戦を迎えれば、投手陣は失点を警戒して球数が増え自滅となりかねない。DeNAとともにパの草刈り場にされないためにも緊急対策が必要だ。(ひろスポ!・田辺一球)
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(2021年5月9日掲載)