3万3202人最多入場者の横浜スタジアム、見どころいろいろサイ・ヤング賞右腕vsカープ打線

画像は超満員の横浜スタジアム

５月３日 ●１―４　DeNA５回戦（横浜スタジアム）
通算26試合13勝13敗（首位DeNAまで４・５差、２位阪神まで１・５差、３位変わらず）
14時開始・２時間55分、33,２０２人
相手先発　〇バウアー７回７安打１失点
広島本塁打　デビッドソン

一番ライト野間
二番レフト西川
三番センター秋山
四番ファーストマクブルーム
五番キャッチャー坂倉
六番サードデビッドソン
七番ショート田中
八番セカンド韮澤
九番ピッチャー九里●（５試合１勝１敗）５回１/３、89球８安打４失点（自責４）
戸根
大道
塹江

DeNA先発は話題性たっぷりのバウアー。

2020年、MLB ナ・リーグ、サイ・ヤング賞右腕でメジャー通算83勝。5年連続二桁勝利をマークした一方で、約2年間のブランクあり。

ロサンゼルス・ドジャース時代の２０２１年7月、女性へのドメスティックバイオレンス疑惑で194試合の出場停止処分（これでも短縮されており最初は３２４試合だった）を受け、大リーグでの登板はその後一度もないまま1月、ドジャースとの契約を終え、３月14日、DeNAから入団が発表された。

推定年俸およそ４億円。来日して1カ月あまりで二軍戦に投げて調整してきた。

持ち球はカッター、スライダー、ナックルカーブ。カープ打線は様々な情報を元に、野間、西川、秋山の一、二、三番と坂倉を五番に上げ、七、八番にも田中、韮澤を組み込んで勝負を挑んだ。

…が、結果は２０２０年、シンシナティ・レッズでチームメイトだったマットの6号ソロによる1点止まり。7回で計7安打を浴びせたが逆に９つの三振を奪われて、序盤3回無失点だった九里を援護しきれなかった。

スコアをよくよく見返すと、バウアーの凄みが浮かびあがってくる。

二回に一発を浴びたあと、田中、韮澤に連打されても九里を3球三振に料理した場面。

五回の四球と送りバントで一死二塁となって内角に集めて野間を見逃し三振、西川を中飛に抑えた場面。

さらには七回、二死二、三塁で粘る代打松山をチェンジアップで空振り三振に仕留めて吠えた場面…

驚くほどのスピードボールは投げないが、リードする伊藤の構えたミットの位置にテンポよく投げ続け、しかも途中からはナックルカーブとスライダーを多投した。

一番振れている秋山でさえ左飛、空振り三振、一ゴロに終わった。特に三回の第２打席は全7球がゾーンの周辺に散らばっていて最後はチェンジアップにバットが空を切った。

そんな中、真っすぐを2度引っ張って右前打にした韮澤は特筆もので、残る１打席も歩かされた。守っても“菊池の分身”のようなプレーで再三、超満員のスタンドを沸かせた。

5月には横浜スタジアムでこのカードが計６試合組まれている。バウアーとの再戦となれば今度は誰がその先頭に立つか…。（ひろスポ！取材班＆田辺一球）

シェアしてお友達にもこのニュースを教えよう！