画像はG7広島サミット開催時の平和記念公園内
広島市は6月22日、平和記念公園と米国ハワイ州のパールハーバー国立記念公園の姉妹公園協定を29日に結ぶと発表した。5月19・20・21日にあった広島G7サミットがきっかけになった。
米国のリチャード・メイ駐大阪・神戸総領事が4月、サミットを契機に協定を締結することを広島市に打診してきた。
パールハーバー国立記念公園は、太平洋戦争当事者間の相互理解、平和の推進を目的に活動している。だが1941年12月の日本による真珠湾攻撃がなければ、この公園は存在していない。
広島で平和活動を進める関係者からも「被爆者の胸の内にある米国に対しての複雑な思い…。広島市民がこの問題を真正面から受け止めることはできるのか…」という声が上がっている。
ところで、G7広島サミットを巡っては、米国のほかにも広島市に熱いメッセージを送った国がある…
その答えはウクライナ…だ。
サミット終了から間髪入れず、ウクライナの復興への足掛かりをつかみたい同国担当者が広島市を訪れて南区吉島のごみ処理施設、中工場などを訪ね、広島市役所では松井一実市長とも面談した。
そこでウクライナ側から出されたのが「姉妹・友好都市縁組」の申し出だった。
ところが松井市長はその話をにべもなく否定したばかりか、こう返したのである。
~ぜひ、平和首長会議※に加盟してくださる都市をご紹介ください…~
※平和首長会議…核兵器のない平和な世界の実現に向けた大きな潮流を作るため、広島市が加盟拡大に取り組んでいる。現在、およそ8,200都市にまで拡大。国内がおよそ1,700都市。松井市長は1万の大台に乗せて自分の名を残したい考え。しかしこの取り組みを始めたのは松井市長ではない。それはJR広島駅周辺再開発やエディオンピースウイング広島建設もいっしょ。
この“返し”には、松井市長の日頃の市民ファーストではない言動に慣れっこ?の市政記者クラブ記者たちもひっくり返りそうになったに違いない。
ロシア軍とデーモン・プーチン(ひろスポ!造語)の悪魔の所業に国民の生命と財産を奪われ、まったく先の見通せない立場の人たちに、よくもまあそんなことが言えたものである。
現在、広島市の姉妹・友好都市は提携年月日の古い方からホノルル市(米国)、ボルゴグラード市(ロシア)、ハノーバー市(ドイツ)、重慶市(中国)、大邱広域市(韓国)、モントリオール市(カナダ)だ。
ボルゴグラード市が名を連ねているからと言って、たとえばキーウ市はダメとはならないだろう。
サミット期間中、そのわずか3日間で数多くの象徴的な出来事があったが、ゼレンスキー大統領のいる平和記念公園はその最たるもののひとつだった。
「ウクライナのバフムトで起きている破壊とかつての広島の写真の風景が似ている。バフムトはすべての建物や道路が壊された状態だ。広島を見て、生きている街だと感じた。バフムトも将来、必ず再建できると思う」(ゼレンスキー大統領)
松井市長は過去にもサンフレッチェ広島は「2位でいい」と言ったり、2014年8月の未曽有の土砂災害発生時に、公用車でのこのこ登庁して対策が後手に回った際「私が寝たり起きたりしていてはいけないと、マニュアルには書いていない」と言い放った過去がある。公式発表で77人もの市民の命が失われたのに…である。
今回のウクライナの姉妹・友好都市縁組申し出拒否も、弱い立場の人たちに国際平和都市として手を差し伸べないまさに“松井流”の真骨頂!
ひろスポ!特命班・デルタルハンター班には中区基町にある広島基町高校OBがいる。松井市長も同校出身。正直、恥ずかしい…
そのうち、このとぼけた話が広まって、国際問題にならないか…(ひろスポ!デルタルハンター班&田辺一球)
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