画像は打撃練習中のマクブルーム(左)と、フォーム固めのため右腕をチューブで固定したデビッドソン
練習試合、伯和ビクトリーズ戦(10月8日、マツダスタジアム)
広島は前日7日のJFE西日本戦戦に続いて、14日からのクライマックス・シリーズ、ファーストステージに備えて最後となる実戦に臨んだ。
伯和ビクトリーズ 000 000 000・0
広島 000 000 020・2
投手
森 3回 打者11人 2安打
大瀬良 3回 打者9人 0安打
矢崎 1回 打者3人 0安打
島内 1回 打者3人 1安打
スタメン
セカンド菊池
ライト野間
DH松山
サードデビッドソン
ファーストマクブルーム
キャッチャー曾澤
ショート小園
レフト末包
センター曽根
6日分
JFE西日本 000 000 000・0
広島 012 000 351・12
投手
床田 3回 打者10人 2安打
森下 3回 打者10人 1安打
九里 3回 打者12人 2安打
スタメン
セカンド菊池
ライト野間
センター秋山
ファースト堂林
DH松山
サードデビッドソン
ショート田中
キャッチャー坂倉
レフト末包
菊池、野間の一、二番は2戦とも固定され、末包も2試合続けてスタメン出場した。田中も2試合を通じて打席を増やした。
DeNAとのファーストステージ初戦では東との対戦が予想される。今季6度対戦してクオリティスタート成功率100%、4勝(無敗)を献上して対戦防御率1・84とという天敵だ。
東の得意球はチェンジアップ。スライダー、カットボールもいい。
DeNAは第2戦でも左腕の今永をぶつけてきそうだ。
この日の佐伯ビクトリーズの先発は25歳の誕生日を迎えた平岡航。京都学園大から社会人に進んだ6年目の左腕は、真っすぐの球速こそ144、5キロだがスライダー、カットボール、ツーシームを操り、チームの大黒柱として抜群の安定感を誇る。
過去3度、広島二軍戦に投げた経験はああるが主力相手はこの日が初めて。しかし結果は7回を投げて球数わずかに80、被安打3、与四球3、奪った空振り三振3。六回までは三塁を踏ませぬ投球で、七回の二死一、三塁では107球の遅球で小園を左飛に打ち取った。
「変化球中心で攻めましたがきょうはカットボールが良かったと思います。一軍の選手相手に打たれて元々、と自分のピッチンングを心掛けました。無失点で投げ切れたことは日本選手権(11月8日から京セラドーム)に向けて自信になります」(平岡航)
広島打線は”仮想・東”に対して打者25人を送りながら一度もそのバットから快音が発せられることはなかった。
安打は初回の先頭菊池の三遊間を抜く右前打と、六回の曽根の当たり損ねの内野安打と七回の途中出場・磯村の一、二塁間を抜く右前打のみ…
東攻略のカギを握るのはレギュラーシーズンで柵越え1本ずつの、菊池、末包、マクブルーム、デビッドソンの4人。
広島首脳陣としては両外国人をどう起用するか?思案中なのだろうが、この日のふたりは…
デビッドソン…右飛、右飛
マクブルーム…三ゴロ、三直、四球
124~127キロのカットボールに左右打者とも手こずり、平岡航を攻略できないまま迎えた八回。二番手左腕から2本のバントヒットを絡めて2点を奪った広島打線ではあるが、現状では出力不足は否めない。果たしてどんなオーダーで東攻略に臨むのか?
菊池、野間の一、二番と、この日欠場した「四番堂林」はキマリ?下位に小園と末包を組み込みそうな流れであることは予想できるが三番と五番、さらに六番以降をどう”整える”か、が注目される。(ひろスポ!取材班&田辺一球)