長野(画像)さすがの存在感
6月20日 〇10-5DeNA、横浜スタジアム
通算2勝
14時開始・3時間37分、無観客
相手先発 ピープルズ6回6安打1失点(自責1)
本塁打 鈴木1号①、2号④
一番レフトピレラ
二番セカンド菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木
五番サードメヒア
六番キャッチャー會澤
七番ファースト堂林
八番ショート田中
九番ピッチャー床田5回78球6安打3失点(自責3)
今村
中崎〇(1勝)
フランスア
スコット
今永攻略と九回に3得点。開幕戦でDeNAに理想的な勝ち方をした広島が2戦目は大逆転で開幕連勝をマークした。
五回を終えて0対3から六回、鈴木が軽くさばいた打球は右中間で風にも乗ってそのままスタンドへ。七回にはDeNA二人目の石田から西川が右翼線に適時打して1点差。八回には3人目の三嶋から鈴木が満塁弾を放つなど7点をもぎとり勝負を決めた。
スタメンを固定してそれが奏功する中、途中出場の選手も存分に個性を発揮している。今更ながら、ではあるが昨季は緒方前監督の野間に対する平手打ち事件(長野絡み?)などが表沙汰になるに連れて、チームは失速、最後の最後で阪神に3位の座を奪われた。
その経過を目の当りにしてきた佐々岡監督が掲げる「野手は投手のために、投手は野手のために」など「一体感」を前面に押し出したチーム作りとは、まさにこういうものだったのだろう。
開幕戦では八回、サードの守備固めに入った三好がそのグラブさばきなどで大瀬良を救った。この日はバット。八回の二死一、二塁で中崎の代打に指名されたのは長野。ベンチには左の野間も坂倉もいたが、真っすぐとスライダー投手の三嶋に広島ベンチの選択はベテランの一振り。
長野は2ボールからスライダーを満振りしたがこれは空振り。でもそれがプロ11年生の良さ。続く4球目、低めの149キロを叩くと、打球は低い弾道で左中間を抜けて4対3。
試合後、テレビカメラの前に呼ばれた長野は「みんなナイスバッティングでした!」とチーム全体での勝利をアピール。さらに「あしたは森下がプロ初先発なんでみんなも頑張って…」とチームの3連勝とドラ1右腕のプロ初勝利にも言及した。
先発した床田が五回、二死無走者からソトに左翼席最上段への2ランを許した時点で流れは一塁側ベンチに傾きかけていたが、そのあとスコアボードに1・1・7・1の数字を刻んだのだからたくましい。
本拠地マツダスタジアムに戻るまで、4カード連続のロードという変則日程の最初の横浜で”逆転の広島”を体現できた。この1勝はチームにとっても指揮官にとっても、大きな自信になりそうだ。(ひろスポ!・田辺一球)
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