画像は大瀬良
交流戦の”入り”で昨季の王者オリックスに3タテを食らわせることに”失敗”した広島はきょう5月31日からみずほPayPayドーム福岡でソフトバンクとの3連戦に臨む。
セパ首位対決はレギュラーシーズンの中でも重要な意味(日本シリーズで当たる…)を持っているが、ソフトバンクは”火力”、”防衛システム”とも12球団の中で頭ひとつ、ふたつ抜けている。
広島は大瀬良を”先鋒”として投入!今季、ここまで2勝無敗、防御率1・48の右腕は正に適任だが、ただ過去には初回大炎上…ということもあった。
広島打線vsモイネロはおそらくモイネロ優勢となるだろうから、鍵を握るのはソフトバンク打線vs大瀬良…
今回も田辺一球|noteより<5月31日(みずほPayPayドーム福岡)18時30開始予定のソフトバンク-広島1回戦のみどころ>を転載する。なお記事内の選手名表記は独自のものになっている。
5月31日(福岡PayPayドーム)18時30分開始予定のソフトバンク-広島1回戦のみどころ
予告先発は広島が大瀬良(2勝0敗)、ソフトバンクがモイネロ(2勝2敗)
きのうのこのチャンネルで推した小園が、きょうの各紙で叩かれている。九里の2勝目を消したから、だ。残念…
2対0の七回、先頭・頓宮の打球がバウンドするのに合わせようと下がって捕球して内野安打にしたことが起点となってイッキの5失点。右前打されてからのカットプレーでボールから目を切り、送球をスルーするとんでもないミスもあった。
オリックスは前年王者だ。しかも大量14失点の翌日だから、何が何でも…と逆襲のチャンスを狙っていたはず。スキを見せればあっという間にあんなことになる。
個々の戦力で傑出した者がいない広島ドラゴンフライズが前年王者の琉球ゴールデンキングスを倒すことができたのは1勝1敗で迎えたGAME3で一瞬たりともスキを見せなかったから…
それにしても松田元オーナーのドラゴンフライズ愛は半端じゃない。広島ドラゴンフライズはあす、マツダスタジアムで午後6時から優勝報告会を行う。昨夜のJスポーツ中継を見ていたら、スタンドの朝山正悟主将をわざわざ長尺で抜いて実況アナが待ってました!とばかりにコメントをつけていた。みな、仕組まれたものだろう。繰り返しになるが、サンフレッチェ広島に対しては、決してこういうことにはならない。
マツダスタジアムを広島ドラゴンフライズに明け渡し?チームは福岡へ。ソフトバンクと3連戦はある意味、今季最大のイベントだ。なんせセ・パ首位決戦!だからこそ、3連勝で乗り込むべきだったのだが…
ソフトバンクはすでに貯金15。このペースを維持すればシーズン95勝となる(昨季の阪神は85勝、オリックスは86勝)。一時は100勝超えペースだったが交流戦前のロッテ戦で3連敗、東京ドームで巨人に1勝2敗と急ブレーキがかかった。…なので本拠地に戻ってここからまた再加速していくつもりだろう。
相手の予告先発がリーグ3位、防御率1・83のモイネロだから、同1・48の大瀬良は当然、1点もやれない投球を求められる。
だが大瀬良の方が遥かに不利だ。モイネロの力量からすればマークする相手は小園ら限定的だが大瀬良は大変。パ打率1,2位の近藤、柳田以下、マークする選手は多岐に渡る。しかもDH制。要するに全員気が抜けない。
ここまで46試合で148得点のカープと47試合で204点のソフトバンクでは打線の“火力”がまったく違う。
前出のロッテは3-1、2-0,7-1のスコアで3つとも取った。打ち合いではなくディフェンス重視。そこもまた広島ドラゴンフライズといっしょ。
カープもそうであるべきなのに昨夜は守りにミスが出た。12球団最少109失点のソフトバンクに打ち勝つ展開は望めない(カープは次に少ない115失点)。
3点、多くても4点勝負!
大瀬良はマツダスタジアムにソフトバンクを迎えて打線の返り討ちに遭い初回7失点大炎上したことがある。2014年6月の話だ。ずいぶん昔のことでもおそらく大瀬良にとっては頭から離れないシーンではないか?だからこそ、まずは初回、次は二回、ひとりひとり丁寧に、しかしテンポよく打ち取りたい。