画像は甲子園球場
阪神-広島23回戦(甲子園球場、9月13日午後6時開始予定)
直近9試合で1勝8敗となった広島にはもう優勝の可能性は5パーセントも残されていないだろう。しかも移動日なしできょう9月13日からゲーム差なしに迫られた阪神の本拠地に乗り込む。
阪神予告先発の高橋遥人には2試合とも実質零点に抑えられており、広島が今夜勝てる可能性は50%よりは相当低いものと思われる。
ただ、予告先発の大瀬良大地は今季、阪神戦5試合に投げて2勝0敗…
広島が勝つための最低条件は先取点を奪うこと。9月に入って先制された試合は全敗となっている。
以下、きょうのカープはたぶんこうなる…|田辺一球|note の記事を転載する。(記事内で選手などの呼称は独自)
予告先発は広島が大瀬良(6勝4敗)、阪神が高橋遥人(3勝0敗)
残り19試合となって新井カープの優勝へ向けた戦いは幕引きとなった。指揮官の言う通り「チャンス」は終わるまでずっとある。しかし可能性は、といえばもう5パーセントもないだろう。
巨人にはきょうにも優勝マジックが点灯する。そりゃ3つともアシストすりゃ、そうなる。残り16試合の巨人。仮に直接対決の残り3試合全部を取り返したとしたなら…と言いたいところだが、菅野や戸郷をぶつけられたらそれも絶望的となる。
巨人が9勝7敗でいけば、カープは15勝4敗の超ハイペースを求められる。そんなのムリだろう。
ゲーム差なしとなった阪神との直接対決はきょうからの2連戦と、あとはマツダスタジアムで1試合。ここでまた今季の順位の行方は大きく左右される。CSを考えた場合、2位と3位では大きな差が生じる。
巨人3連戦では栗林の乱調を除けば、阿部監督の用意していたシナリオにまんまと嵌められた感が強い。岡田監督も万全の策を講じてくるだろう。敵地でのこの2連戦は非常に厳しいものになる。
まず高橋遥人をどう打つか?チームは9月3日の横浜スタジアム以降、9試合1勝8敗と大ブレーキがかかったが、先制できたのは3日の中日戦、九里が投げて勝てた試合と大逆転負けした巨人第2戦だけ。逆に先制されたら全部負けている。
高橋遥人の復活登板をアシストしたのはカープ打線だ。1009日ぶりの一軍マウンドとなった8月11日の京セラドーム大阪で5回89球4安打に抑えられて1点も取れなかった。
8月22日のマツダスタジアムでも6回0/3、91球で4安打しか打てず、左腕降板のあと菊池の犠飛でやっと1点という状況だった。
2試合合計で対戦防御率0・82、WHIP(1イニングあたり許す走者数)も0・91で極めて優秀な投手側データとなっている。野間、坂倉のふたりが2試合とも完璧に封じられているのが悩ましい。
高橋遥人は前回、3日の中日戦も7回91球3安打無失点でここまで3戦3勝。
逆に大瀬良には重圧がかかる。今季の対戦成績は5試合で2勝0敗、対戦防御率も1・44と抜群だが、しかし直近10試合7勝3敗の阪神は打ち勝つ要素を強めている。10試合で48得点。急降下の9試合で13得点のカープ打線と比べたら正に重火器と竹槍ぐらいの差がある。しかも敵地での戦いでは、どこに地雷が埋まっているか、わからない。
ぶっちゃけ勝てる可能性はとても低く、3戦連発のあと昨夜は雨天中止で英気を養った森下翔太などに手痛い一撃を打たれるような場面も想像できる。森下翔太はここにきて、一連の打つ動作から角張ったものがなくなり、えっ?どこのスラッガー?というような打撃フォームに移行しつつある。打点68はトップのヤクルト村上の70を射程に捉えている。DeNA牧が66。そういう高いレベルにある、ということだ。
近本も145安打、17盗塁の二冠をキープ中で64得点もトップ村上の69得点、牧の66得点水準にある。
大瀬良も今季、近本には12の4、3四球と阪神打線の中にあっては最も苦戦している。一方で森下翔太は13の2と抑えており、大山も12の2、木浪も11の2と打たれていない。
ここから先は上位4チームそれぞれ、1勝あるいは1敗の重みがまるで違ってくる。残念ながらカープはその最終コーナー手前から息切れ気味となり、第2グループでの末脚が試されることになった。開き直って猛スパート!そのための条件は先発が6回2失点以と言わず7回を投げ切ることが肝要で、打線は2点じゃなくて必ず3点以上を奪うために相手に応じてつながる打線を組むこと、となる。