画像は広島商校旗
第143回秋季中国地区高校野球大会第4日(準決勝2試合)
雨天で一日順延となった第4日が11月3日、島根県立浜山公園野球場であり、米子松蔭(鳥取2位)と広島商(広島1位)が4日の決勝に進んだ。決勝は4日午前11時から同球場で行われる。優勝校は11月の明治神宮野球大会に出場する。
第1試合
矢上(島根3位) 000 000 000・0
米子松蔭(鳥取2位)011 000 000・2
島根3位からの快進撃で初の準決勝に進んだ矢上だったが、米子松蔭先発の背番号4をつけた右腕、新里希夢(1年)に5安打完封された。今大会で2ランと3ラン2発の二番・高橋遼太は初回の無死一塁で空振り三振など2の0、2四球。二回の無死二塁を逃したのが痛かった。失策や死四球、許盗塁が失点に繋がった反省材料は残されたが、カープOBの山本翔監督は就任7年目で夢の甲子園を射程に捉えつつある。
第2試合
広島商(広島1位) 300 000 003・6
岡山学芸館(岡山1位)010 001 100・3
両県1位対決を制した広島商が1993年以来となる中国王者に“王手”をかけた。大会結果は来春の選抜大会の重要な選考材料になる。来春のセンバツに向けて大きく前進…だ。
結果的には初回の3点が大きかった。振り逃げと2四球で二死満塁となり、12番をつける六番・柳井晶翔(2年)が左中間に強烈な二塁打を放って走者を一掃した。
その後はしかし、岡山学芸館先発の青中陽希(2年)を打ちあぐみ二回、三回、四回に1安打ずつ放ったあとは五回から八回までノーヒット…
逆に4回1失点の徳永哲人(2年)からエース番号をつけた大宗和響(2年)にスイッチしたあとエラーも絡んで追いつかれた。
迎えた九回、球数130を超えた青中陽希を捉えてバッテリーミスにも乗じて勝ち越すとさらに加点。この回の攻撃では途中から柳井晶翔に代わってマスクをかぶった片岡亮祐(2年)の先頭打者ヒットが大きかった。
その裏、大宗和響は安打と四死球で二死満塁のピンチを招いたが最後は代打の右打者・中尾文哉(2年)を投ゴロに仕留めた。ただ、この回の広島商バッテリーはカーブ多投という選択になっていた。仮に甲子園の土を踏んだならば、この手の投球パターンでは通用しないだろう。
大会1回戦、準々決勝結果
10月25日(島根県立浜山公園野球場、松江市営野球場)
1回戦
広島商(広島1位)7―2米子東(鳥取3位)
開星(島根2位)8―1下関国際(山口2位)(コールドゲーム)
盈進(広島3位)3―1出雲商(島根1位)
米子松蔭(鳥取2位)8―0創志学園(岡山3位)(コールドゲーム)
26日(同球場)
1回戦
岡山学芸館(岡山1位)9―0西京(山口3位)(コールドゲーム)
大田(島根4位)8―1境(鳥取1位)
倉敷商(岡山2位)6―1如水館(広島2位)
矢上(島根3位)6x―5高川学園(山口1位)
1回戦でベスト8が出揃い、山口勢は姿を消した。矢上は九回、重富大翔(1年)の犠飛でサヨナラ勝ち。
準々決勝
27日(同球場)
広島商(広島1位)2―1開星(島根2位)
岡山学芸館(岡山1位)9―2大田(島根4位)(コールドゲーム)
米子松蔭(鳥取2位)4x―3盈進(広島3位)(延長11回タイブレーク)
矢上(島根3位)6―5倉敷商(岡山2位)
広島商は初回の2点で逃げ切りに成功。先発左腕、背番号10の徳永哲人(2年)が5安打1失点で完投。盈進は九回二死無走者から連打で同点にされると、延長十一回タイブレークの末サヨナラ負けで初の4強入りを逃した。