迫田守昭監督の新庄にはもう会えない…(画像は夏の広島大会マツダスタジアムでの開会式)
広島新庄高校の迫田守昭監督(74 )が3月31日付で退任した。
迫田守昭さんは1945年生まれ。兄の迫田穆成さん(1939年生まれ、80歳)らとともに、あの8月6日を生き延びた。
迫田穆成さん率いる如水館と、迫田守昭さん率いる新庄の”兄弟対決は広島高校野球史に残る名勝負として広島県民の心に刻まれている。
穆成さんはちょうど1年前の3月末をもって、春夏8度の甲子園出場を重ねた如水館を退任、7月からは竹原高校の監督に就任した。守昭さんの今後は未定。
守昭さんは、穆成さんと同じく広島商でプレー。その後は慶応大へ進み、三菱重工広島で選手、コーチとして活躍、そして監督に就任し三年後には都市対抗野球で初出場・初優勝した。その三菱重工広島も”統合”によりこの春で姿を消す。
その後、広島商と新庄で監督を務め、広島商で2回、新庄で3回、春夏5回の甲子園出場を果たした。
そして今春。1986年以来、2度目のセンバツ切符を手にした新庄だったが、新型コロナにより大会は史上初の中止に追い込まれた。
3月11日、校内でセンバツ中止の知らせを聞いた迫田守昭監督は「残念な気持ちを糧に、今後に向けて何とか頑張ってもらいたい」と選手たちにエールを贈った。
新庄ナインと迫田守昭監督の挑戦は夏に持ちこされたかに思われていたが、県北に本格的な球春到来の声が聞かれるより早く、”別れの春”が訪れた。
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