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2024年12月22日
編集部

開始9秒、エディオンピースウイング広島での皇后杯決勝…の夢途絶えたサンフレッチェ広島レジーナに課されたタスクは2024年ファイナルマッチ、国立の舞台でINAC神戸レオネッサを倒すこと…

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サンフレッチェ広島レジーナ
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画像はサンフレッチェ広島ビレッジ第一球戯場にはためくクラブ旗とJFA旗、キックオフ時から強風が吹いていた

 

皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会 準々決勝(12月22日午後2時キックオフ、サンフレッチェ広島ビレッジ第一球戯場)

サンフレッチェ広島レジーナ 0-1 INAC神戸レオネッサ
観衆:1,265人
得点
3分 山本摩也(INAC神戸レオネッサ)

サンフレッチェ広島レジーナメンバー
先発と交代選手
GK 木稲瑠那
DF 島袋奈美恵
DF 左山桃子
DF 市瀬千里→67分 呉屋絵理子
DF 藤生菜摘
MF 笠原綾乃→73分 小川愛
MF 上野真実
MF 瀧澤千聖→61分 渡邊真衣
FW 立花葉→73分 塩田満彩
FW 古賀花野
FW 李誠雅→61分 髙橋美夕紀

ベンチメンバー
福元美穂、松本茉奈加、早間美空、柳瀬楓菜

 

サンフレッチェ広島レジーナの、2025年1月25日エディオンピースウイング広島での皇后杯決勝ピッチに立つ夢が、わずか9秒で潰えた。

 

 

相手のキックオフからの縦パス1本でFKを献上。自陣ペナルティエリア右角すぐ外側、ゴールまでおよそ24メートルの位置から放たれた一撃は、強い追い風にも乗って壁2枚をスルーすると、飛び込むGK木稲瑠那の指先もすり抜けて、わずかしか空いていなかったニアサイドからネットに突き刺さった。記録上3分での失点だが、勝負を分けたのは秒単位だった。

 

 

なぜ、そうか?と言えば、INAC神戸レオネッサ相手に先制されることは絶対に避けなければいけなかったから、だ。9月14日、ノエビアスタジアム神戸であった2024-25 SOMPO WEリーグ 第1節。大事なリーグ戦初戦でもGK木稲瑠那のキックを相手FWのカルロタ・スアレスにブロックされ、そのまま試合開始直後の秒単位で先制された(試合は1-1引き分け)。当然、レジーナ先発11名はそのことを肝に銘じてピッチに立っていた。それでもまた失点した。それがサッカー。

 

 

「試合の入りは前から行くっていう全員の意思統一のもと、ファウルになった場面も強く行った中での(相手の要注意FW愛川陽菜に対しての)ファウルだったのでしょうがない、覚悟の上、想定した中だったので、フリーキックを直接決められたのは個の力が高い神戸さんなので1失点はしょうがないかなと…」(吉田恵監督)

 

 

まるまる90分間を残してまずは同点…のはずが、計11本のシュートを放ち、ノーゴールに終わった。相手のシュート数も10だった。

 

 

特に後半20分過ぎに市瀬千里、立花葉が負傷退場し、代わりに呉屋絵理子、塩田満彩が投入され4バックから3バックへと「女王の翼可変システム」(ひろスポ!命名)が発動されてからの攻撃には見るべきものがあったのだが…

 

 

誕生して4シーズン目を迎えたWEリーグにおいては三菱重工浦和レッズレディース、日テレ・東京ヴェルディベレーザ、INAC神戸レオネッサが3強を形勢し、サンフレッチェ広島レジーナが3者を追撃する形になっている。

 

 

その“宿敵”をいかに打破するか?それがレジーナに課されたテーマである。

 

 

だが、主力クラスが複数転出して昨季のスタメンが4人しか残っていなくても、やはりレオネッサは強い。9月7日にあった2024-25 WEリーグ クラシエカップのちふれASエルフェン埼玉戦に0-1のスコアで負けたあと、この日も含めて公式戦18試合を戦い負けは1試合だけ。要するにINACは負けないサッカーができている。

 

 

「相手チームもそうだが、うちもコンディション不良で出場できない選手はいたけど、私たちは堅固な守備ができるチームだ」と皇后杯準決勝に駒を進めたジョルディ・フェロン監督は満足げだった。

 

 

レジーナはこの敗戦で大きな目標をひとつ失い、必ず果たすべき目標と向き合うことになった。

 

 

失ったのは2025年1月25日にエディオンピースウイング広島で開催される皇后杯決勝への“招待券”。試合後のサンフレッチェ広島ビレッジ第一球戯場では「勝負ごとなので仕方ないのですが、しかしピースウイングで戦ってもらいたかった」の声が関係者の間から多く聞かれた。それは寒風の吹きすさぶスタンドで勝利を祈願していたサポーターも一緒だろう。

 

エディオンピースウイング広島への皇后杯決勝誘致は広島県サッカー協会の尽力によって実現した。もうひと踏ん張り、ふた踏ん張りしていただいて、皇后杯決勝は広島で固定場化…とならないか?

 

一方で、一週間後に国立競技場であるWEリーグクラシエカップ決勝でINACを倒して、この日の借りを返すことがタスクになった。

 

12月8日にエディオンピースウイング広島であったクラシエカップ準決勝では、AFC女子チャンピオンズリーグ出場クラブとして参戦した“宿敵”の一角、三菱重工浦和レッズレディースを延長の末、押し切った。そんな勝負強さを2024年ラストゲームとなる国立の大舞台でまた発揮すれば、WEリーグカップ2年連続女王の座を広島に持ち帰ることになる。(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)

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