画像はチームでただひとり、開幕から28試合連続でスターターとして出場を続ける山崎稜
りそなグループ B.LEAGUE 2024-25第16節GAME2(1月5日、広島サンプラザホール)
広島ドラゴンフライズ 60-69 秋田ノーザンハピネッツ
入場者数:4,016人
1Q:20-18
2Q:13-15
3Q:10-18
4Q:17-18
【スターター】
広島:上澤俊喜、ドウェイン・エバンス、ニック・メイヨ、山崎稜、三谷桂司朗
秋田: ガディアガ モハマド アルバシール、田口成浩、タナー・ライスナー、中山拓哉、クリスチャン・メコウル
広島ドラゴンフライズ主なボックススコア
点は得点・本は3Pシュート成功数・Rはリバウンド数、Aはアシスト数、%はフィールドゴール(2Pシュート+3Pシュート)成功率、出場時間、名前(背番号順)
2点、0本、1R、0A、 0・0%、3:05/ロバーツ・ケイン
17点、1本、9R、1A、41・7%、27 :57/ケリー・ブラックシアー・ジュニア
4点、1本、2R、3A、20・0%、20:53/上澤俊喜
2点、0本、0R、2A、10・0%、21:16/中村拓人
6点、0本、7R、3A、42・9%、30:03/ドウェイン・エバンス
8点、0本、5R、0A、100・0%、19:10/河田チリジ
0点、0本、0R、0A、00・0%、2:38/武内理貴
3点、1本、1R、1A、33・3%、10:49/渡部琉
7点、1本、1R、1A、25・0%、20:47/ニック・メイヨ
6点、2本、3R、1A、25・0%、24:05/山崎稜
5点、1本、2R、2A、50・0%、19:18/三谷啓司朗
GAME1で秋田ノーザンハピネッツに先手を打った広島ドラゴンフライズだが、連日4,000人超えのホームゲームで年明け連勝スタート…とはならなかった。
GAME1では「自分たちのコンセプトを表現しきれなかった」(前田顕蔵ヘッドコーチ)という秋田だったが、GAM2では”本領”を発揮したかっこう…秋田は2024年日程終了時点で1試合あたりの平均失点がリーグ24クラブ中4位の72・7点という守備力を誇る。
守りからゲームメイクすることを身上とする広島の同平均失点は83・7点で22位。結果が伴っていない。
広島は開幕からチームでただひとりスターターとして出場し続けている山崎稜の2本の3点シュートなどでリズムを作り第1クォーター20得点でリード。しかし第2クォーターは13得点と苦戦を強いられ33-33の同点で迎えた第3クォーターはターンオーバー連発で残り5:40の段階で36-46と10点差をつけられ、逆に10得点に封じられてゲームの流れを手放した。広島の60得点は2024-25シーズンワースト3。
第1クォーター、3点シュート2本を沈めた山崎稜
「きのう試合前に(選手に言ったのは)72点までに抑えたら自分たちの勝率が上がるというデータが出てて(GAME1は)74点で負けたんですけど…きょう60点に抑えられたのは本当に良かったと思います」(試合後の秋田・前田顕蔵ヘッドコーチ)
試合後の朝山正悟ヘッドコーチは逆に勝負どころ、第3クォーター入りからの失点を課題に挙げた。
「2日続けて、ディフェンスのゲームになって、きょうは自分たちのショットが打ち切っている部分はたくさんあったがなかなか決まらなかった。最後までこういう日もあると思いますし、その中で悔やまれるのは後半の出だしのとこで、ターンオーバーから得点をされて、一気に10点差まで持っていかれた、ここが全てなのかなと思います」
「同じ(戦力拮抗の)B1同士、特に後半、ビハインドを作ってしまってそこから追いかけて最後勝ち切るというのはなかなか難しいんじゃないかってところがあります。そこを、何度自分たちは経験すれば、というかこれで(2024年12月28日の宇都宮ブレックス戦での11連続失点に続き)2回目…後半のところで立ち上がりに崩れてしまう。選手たちに油断があったと思いませんし、ミスしようと思ってしてる選手はいないと思います。ただ、本当にここから自分たちが勝ち上がっていくためには、より全員が共通認識を持ってやらなければいけない。ゲームの出だしのスタートの人間、後半のスタートの人間、もちろんクロージングのところもそう。みんなが責任を持ってプレーすることが重要なのかなと思います」
「いつも言うように、別に誰のせいとかそういうことではなくて、そこに責任があるとしたら、間違いなく自分の責任だ思ってます。ただ、チームとしてこの先自分たちが上位を目指していくのであるなら、1人1人向き合わなければいけないと思います」
空中戦でボールを奪う中村拓人
第4クォーター、残り1:32、8ビハインドの場面で中村拓人(中央左)と上澤俊喜(中央右)は同時にコートに立ち3点シュートを狙ったが、結果的にはドウェイン・エバンスのショットで2点を返すのみに止まった
ところでこの試合では、長期離脱中の寺嶋良に代わり開幕から22試合にポイントガードとしてスタメン出場していた中村拓人が”年を跨いで”3試合連続でベンチスタートとなり、上澤俊喜がスターターに指名された。2024年12月半ばにも同じように上澤俊喜は3戦連続でスターターを務めたが、その時は中村拓人がコンディション不良だったから。今回は状況が異なる。
「彼(中村拓人)とは今しっかり向き合いながら、話し合いながら…。やっぱり彼がやれつることはもっと高いレベルにあると思いますし、ほかの選手たちより求められるものが大きい部分が出てくる。それだけできる選手だと思っているので、そこに向き合って欲しい。ひとつはアウトサイドのシュートのところを捨てられてしまう、ここは顕著に出ているところなので、そこからエバンス選手だったり必要以上に寄られてしまうので、そこは今トシの方がシュートを打ち切るところはあるので…」(朝山正悟ヘッドコーチ)
GAME1での出場タイムは中村拓人15:00、上澤俊喜23:56。GAME2は中村拓人21:16、上澤俊喜20:53と中村拓人が盛り返した。だが中村拓人は3点シュート3本を外し2点シュートも1/7。難しい体勢からの”誤射”も目立ち、自ら崩れる傾向を脱し切れていない。
なお、GAME1でマンオブザマッチに輝いたロバーツ・ケインは出場タイム3:05止まり。同じくGAME1で存分に躍動した渡部琉も出場タイムはGAME1の18:01から10:49に減って第4クォーターは出番なし、だった。