地域と共に、みんなの広島スポーツ交流マガジン

【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > カープ > 新井カープはどうして一二軍の入れ替えをしないのか?九里亜蓮が抜けた投手陣、カギ握る常廣、玉村、アドゥワ…
2025年02月12日
編集部

新井カープはどうして一二軍の入れ替えをしないのか?九里亜蓮が抜けた投手陣、カギ握る常廣、玉村、アドゥワ…

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
野村祐輔
  • 3

    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

画像は「日本一」の投手陣!を目指す(左から)菊地原毅投手コーチ、野村祐輔三軍投手コーチ兼アナリスト、永川勝浩投手コーチ

 

ひろスポ!前回記事(野手編)↓の続き

 

新井カープはどうして一二軍の入れ替えをしないのか?その答えの先には若手の台頭やサード佐々木泰、セカンド小園海斗… | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア
(2025年2月1 2日掲載)

 

投手陣の踏ん張りで8月まで優勝街道を走っていた昨季の広島。しかし、クソ暑いのにデーゲームさせられたり、なんやかんやで先発陣もブルペン陣も(黒原拓未ら一部のタフネスを除き)揃いも揃ってヘバりがきてチームは9月に勝てなくなった。

 

開幕からずっと出力不足の打撃陣を、懸命にカバーした代償は大。いきなりのフルスロットルでエンジンが焼き付いた。

 

それなのに、オフには九里亜蓮が抜け、オマケに矢崎拓也も抜けた。もちろん、いろいろな新加入組はいるのだけれど…

 

首脳陣は、九里亜蓮の関西移住を見越してシーズン終了後直ちに準備に取りかかった。上記記事で紹介した昨秋のフェニックス・リーグもそう。野手陣では打順とポジションを固定し、投手陣もはっきりと意図された役割分担になった。

 

投手陣の2024年フェニックス・リーグ成績
常廣羽也斗 3試合17回20安打9失点
高太一   3試合17回14安打5失点
斉藤優汰  3試合12回8安打1失点
日髙暖己  3試合6回0/3、9安打8失点
杉田健   2試合7回10安打5失点
遠藤淳志  2試合8回1/3、5安打3失点
河野佳   5試合6回4安打2失点
益田武尚  5試合5回2安打無失点
赤塚健利  4試合4回2安打無失点
辻大雅   3試合5回2/3、6安打2失点
杉原望来  3試合4回3安打無失点
小林樹斗  4試合5回7安打5失点

 

フェニックス・リーグがドラ1イヤーの締め括りとなった常廣羽也斗は3試合で6・5・6イニングを投げ、計17のイニング数より多い被安打20安打で9失点と“さっぱり”だった。

 

同じく一大卒1年目総仕上げの高太一も3試合で8・7・2イニングを投げて被安打14。3試合とも失点(計5失点)した。

 

高卒2年目の斉藤優汰は3試合で被安打8、1失点。初戦で3イニング、2戦目で7イニングを投げたが3戦目は2イニング止まりだった。

 

以上、先発候補3人の秋は不発に終わり、それぞれ宿題を抱えたまま2月1日から日南で課題に取り組んだ。森下暢仁、床田寛樹、大瀬良大地の3本柱以外にローテ当確者はいない。だから何としてもこの3人の中から最低、ひとりでもいいからローテに加わって欲しい、というのが首脳陣の願いだ。

 

そのほかでは、遠藤淳志が先発1試合を含む2試合に投げただけ。シーズン同様、中途半端なまま秋を終えたが、今回、10日の紅白第2戦に東光寺(二軍キャンプ)から呼ばれて1イニング投げ、田村俊介を3球三振、高木翔斗には中前打、仲田侑仁を3球三振、中村健人を中飛(大飛球を久保修好捕)。めでたく沖縄切符を手にした。

 

秋に抜群の内容だったのが河野佳。5試合6イニングを投げて被安打4、初戦で2失点したあと4試合を抑えた。その勢いを日南でもキープ。9日の紅白第1戦で紅組4番手として1イニングを投げ、仲田侑仁を11球目で空振り三振に取るなど3者三振に抑えた。

 

同じく秋には5試合5イニングを投げて被安打2、無失点だった益田武尚は9日、白組2番手で打者4人に投げて被安打1(堂林翔太の右中間三塁打)だった。

 

秋の経験を生かしてこの時期どれほどの成長ぶりをアピールできるか。

 

しかし残念ながら高太一に関しては主力組を外されたばかりか、9日のテスト登板でも1イニング22球を投げて、そのうち4度がショートバウンドするなど制御不能。ムダな四球のあと持丸泰輝とのバッテリーで二盗も許した。

ならば先発組として、どうしても結果が欲しいのが常廣羽也斗と斉藤優汰。ファンもメディアも注目するドラ1右腕コンビではあるが、しかしひろスポ!はふたりの行く手に暗雲が漂っているのではないか、と懸念している。

 

白組の斉藤優汰は初回に19球を投げ、二俣翔一に右前打された。二回は22球を要し林晃汰、渡邉悠斗、末包昇大に連打され無死満塁と追い込まれた。さすがにスタンドもざわついた。そのあと佐藤啓介に3ボールから中犠飛を上げられ、持丸泰輝の右翼線二塁打で計2失点。バットの1、2本ぐらい折って欲しいのだが、簡単に外野に打ち返された。カーブなど変化球とのコンビネーションで打ち取ろうという意図はあっても、まとまりがないし怖さもないから振り切られる。紅白レベルでアウト3つ取るのに四苦八苦…

 

黒田博樹球団アドバイザーから昨年に続いてキャンプでマンツーマン指導を受けていた斉藤優汰ではあるが、本人が貴重な助言を咀嚼しない限り同じことの繰り返し。目標を「先発」から「一軍で投げる」に切り替えても、この調子ではそれすら危うい。

 

紅組の常廣羽也斗は試合になると球が暴れるし、隙も見せる。このままではまた昨季の繰り返しにならないか?

 

いきなり先頭の羽月隆太郎に1ボールから右前打されて走者を背負ったがここからが見せ場のはず。ところが次打者・大盛穂の時に途端にテンポが悪くなり案の定、二盗を許すと、二ゴロで一死三塁とピンチを広げられ、三番・中村奨成を2ストライクナッシングと追い込みながら力んで叩きつけてタイムリー暴投。二回には田村俊介に初球をセンター前軽打された。トータル26球でボール球10って多過ぎじゃない?

 

九里亜蓮の穴も埋めるには、規程投球回数前後を投げる人材が複数出てこないとローテが確立できない。昨季、106回1/3を投げたアドゥワ誠がどこまでの成長曲線を描けるか?あるいは昨季76回を投げ今季その倍増を目指す玉村昇悟の大胆プランが実を結ぶのか?

 

沖縄では対外試合が7度が組まれており、よりレベルが上がったところでの”追試験”で斉藤優汰や常廣羽也斗は合格点に届くだろうか…天福球場紅白戦で2回2安打4三振の玉村昇悟と2回2四球無安打、内野ゴロ4のアドゥワ誠はどこまで腕を上げることができるだろうか…(ひろスポ!キャンプ取材班&田辺一球)

LINEで送る

シェアしてお友達にもこのニュースを教えよう!

ひろスポ!の情報を逃さずチェック!

※SSL暗号化通信で登録します。
※メルマガはいつでも解除出来ます。
  • 6

    レッドヘル

  • 1

    医療法人社団飛翔会

  • 5

    アイフット

  • 4

  • 2

  • 3

  • 7

  • 8

有料メルマガ配信案内