画像は照明テスト中のマツダスタジアム
マツダスタジアムの照明を発光ダイオード(LED)に替える作業が最終段階を迎え、2月21日、関係者や球団職員らが見守る中、照明テストが行われた。
見た感じ、さすがに従来の水銀灯よりは相当明るい印象だ。
照明がプレーや観戦の妨げになっては本末転倒。細かい調整やチェックが必要になる。レフト側のすぐ近くをJRが通っており、また周囲にはマンションなどもあるため、周辺環境への影響も考慮される。
マツダスタジアムの所有者である広島市は2023年9月までに6基ある照明塔のLED化を決め施工者を公募で募った。工事は2024年12月から本格化して「2025年春」までの完成を目指して進められた。
2024年3月、東北楽天イーグルスの本拠地、楽天モバイルパーク宮城がLED化されたため、プロ野球12球団では唯一、マツダスタジアムだけが“時代から取り残されて”いた。省エネ効果は明らかで、管理運営上もフレキシブルな対応が可能なのに、どうしてここまで引っ張ったのか疑問が残る。照明の全面改修は2009年の開業後、初めてとなった。
2024年6月、エディオンピースウイング広島で初めて開催されたコンサートでの照明演出
LED照明では、2024年2月供用開始となったエディオンピースウイング広島が「音と光の空間を演出するナイトスポーツエンターテイメント・超熱狂NIGHT FES」で初めて訪れたサポーターらの度肝を抜いて、その効果のほどはすでに“証明”されている。
マツダスタジアムの改修工事については、カープ球団と広島市の役割分担が極めてあいまいだが、施設の基本構造に関するものの“守備範囲”は広島市なので今回の4億8400万円の工事費には市費が当てられる。