画像は九里亜蓮
6月3日から交流戦がスタートする。
交流戦前、本拠地のマツダスタジアムで阪神に3タテされて4位まで順位を下げた広島にとっては大事な”入り”になる。しかも相手は京セラドーム大阪で待ち構えるオリックス。パ・リーグ1位の日本ハムまで2・5差2位のオリックスにとって、今の広島は”おいしい相手”だろう。
かつて、サンフレッチェ広島の主力が次々に浦和レッズに引き抜かれて”サンフレッズ”と揶揄された時代があったが、一昨年の西川龍馬の後を追うようにして、九里亜蓮も大阪の人となった。二人と共に戦ってきた新井貴浩監督にすれば、いろいろ思うこともあるはずだ。特に第1戦(6月3日)予告先発の九里亜蓮は、1年前に自ら開幕投手に指名した”仲間”だった。
オリックスとの3連戦、広島は厳しい戦いを強いられることが予想される。第1戦の玉村昇悟に続き、大瀬良大地、アドゥワ誠の先発が予想され、打撃10傑にリーグ最多56安打の西川龍馬ら5人が名を連ねる”猛牛打線”を抑え込むのは容易なことではないからだ。
加えて広島打線は16試合連続のひと桁安打で交流戦を迎えるという、パ・リーグ先発陣の投手力を考えれば最悪の状況下にある。
以下、田辺一球広島魂|note より、交流戦開幕戦に向けたオリックス―広島1回戦関連記事を引用する。
九里亜蓮vsカープ打線、8回までいくようだと広島の貯金ゼロ確定…オリックス-広島1回戦見どころ(6月3日午後6時開始予定、京セラドーム大阪)
予告先発
広島・玉村昇悟(2勝4敗、3・62)
オリックス・九里亜蓮(4勝2敗、2・20)
広島打線vs九里亜蓮。今夜はこの1点に集約される。もちろん西川龍馬のバットにも要注意!
広島先発は玉村昇悟だが、ここまで7試合に先発して投球回数37回1/3で、1試合平均5回ちょっとだから、今夜もそのあたりで継投になる可能性が高い。左腕の完投はありえない。しかし九里亜蓮には完投される可能性がない、とは言い切れない。
九里亜蓮は9度の先発で投球回は65回1/3。平均すれば7回をクリアしている。
九里亜蓮は開幕第2戦の楽天戦に先発して、6回7安打2失点で負け投手。新天地で重圧のかかる中、その後は5試合で4勝無敗と結果を出してきた。
そのあと5月中旬からの3試合では勝ちがついていない。先週火曜日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)は、6回8安打3失点で負け投手。
前々週の火曜日もロッテ戦(京セラドーム大阪)は、8回2安打1失点で勝ち負けつかず。
その前が日本ハム戦(エスコンフィールド北海道)で、6回1/3、8安打6失点と炎上、負け投手になった。
右腕の投球回だけを見ると、9回完投勝ちが1度、8回まで投げた4試合は全勝!となっている。当然、今夜の九里亜蓮は、そこらあたりを目指してくる。強敵だ。
言うまでもなく走者を背負っても粘り強く投げ続けるのが亜蓮流。1イニング当たりの被安打数+与四球を示すWHIP1・13は決していい数字ではない(1・00以下が優勝)がそれでも4勝を挙げている。
昨季まで、紅白戦で何度も対戦している広島の主力メンバーが、そんな右腕をどう攻略するか?特に昨シーズン開幕戦でバッテリーを組んだ坂倉将吾は、その急先鋒として期待される。そのまぶたには、相手の球筋が焼き付いているから、あとは打席に立ってどう打つか…
それにしても…
1年前、開幕投手に指名した右腕と対戦しなければならない新井貴浩監督の心境はいかほどか?加えて中軸打者として起用してきた西川龍馬とも対戦しなければならない。投打の軸をオリックスに抜かれた格好で、かつてサンフレッチェ広島の主力がごっそり浦和レッズに移った時に、サンフレッズと揶揄された時と同じ現象だ。地方都市、広島の辛さと言ってしまえば、それまでだが…
ちなみに昨季の交流戦もオリックス戦(マツダスタジアム)からのスタートで…
第1戦 〇2―1(勝ち投手は床田寛樹)
第2戦 〇14―0(勝ち投手は森下暢仁)
第3戦 ●0-2(先発は九里亜蓮、負け投手は玉村昇悟)
…だった。
なお、先の阪神戦で3タテを食らい4連敗中の広島にとって、負ければ貯金ゼロになる大事な一戦。そのにっくき?藤川阪神がエスコンフィールド北海道でのハム戦でどんな戦いをするのかも気になるところだ。
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