画像上中央は優勝旗を返還に向かう広陵の空輝星主将
優勝旗を返還する広陵の空輝星主将
連合チームを含む90校85チームが夏の甲子園出場をかけて戦う、第107回全国高校野球選手権広島大会(広島県高野連、朝日新聞社主催)の開会式が7月5日、広島市南区のマツダスタジアムであった。一昨年4年ぶりに選手全員による入場行進が行われ、ベンチ外の3年生も含めた入場行進は3年連続となった。
開会式は午前10時開始。広島市内の最高気温は34度が予想され、県内には熱中症警戒アラートが発表されていたが、日陰になっているスタンドには時折涼しい風も吹きぬけた。
この夏の全国高校総体をPRする「広島県高校生活動推進委員会」が開会式入場行進の先導を務めた
開会式入場行進の先導は、中国地方を主会場として開催されるこの夏の全国高校総体をPRする「広島県高校生活動推進委員会」の大藤睦輝委員長(国泰寺高3年)らメンバーが務めた。また国泰寺高3年の原田悠生主将が選手宣誓を行い、被爆80年の広島での球児たちの思いを代弁した。
大会は県内8会場で計84試合が行われる。決勝戦は26日、電光石火きんさいスタジアム三次で行われる予定。
選手宣誓する国泰寺の原田悠生主将
原田悠生主将の選手宣誓
宣誓 今年もまた、私たちの街広島に、暑い夏がやってきました。
被爆から80年、選手権大会が始まって110年、
苦難を乗り越え、復興した広島の力
そして、ひたむきに努力を重ねてきた高校球児に支えられ、
かけがえのない今、大好きな野球に打ち込めることを感謝します。
高校球児としての自覚と誇り、プライドを胸に、
信頼と絆で結ばれた仲間とともに、
支えてくださる全ての方に感謝し、野球を通して平和への思いを未来につなぎ、
甲子園を目指して心を、心を一つに全力でプレーすることを誓います。
広島県高野連会長 折田裕之大会会長あいさつより抜粋
連合チームを含む90校85チームの参加であります。よって全84試合が組まれています。
その1試合1試合が、2度とない唯一無二の試合であります。
どうかプレーボールからゲームセットまで、正々堂々、勝利を目指して最後まで全力を尽くしてください。
そして試合後は、お互いに悔いのない野球を愛する仲間として、高校野球を通して学んだことを、今後の学校生活、社会生活に生かしてください。
みなさんがこの夏に向けて取り組んだ成果を十二分に発揮し、悔いのない選手権大会になることを祈念します。最後まで諦めない姿を応援します。
開会式直後にマツダスタジアムで行われた開幕試合ではともに創部から100年を超える伝統校同士の対戦となり、三次が10-0で呉三津田に6回コールド勝ちした。
呉三津田 000 000 ・0
三 次 221 005x・10
(6回コールド)
なおマツダスタジアムのほか、大会で使用される球場は7会場
・ぶんちゃんしまなみ球場
・やまみ三原市民球場
・鶴岡一人記念球場
・エブリイ福山市民球場
・バルコムBMW野球場
・電光石火きんさいスタジアム三次
・東広島運動公園野球場
今大会も春の県大会8強がシードされた。第1シードは広陵とその広陵を春の決勝で倒した英数学館。第2シードは尾道、盈進の備後勢。第3シードは瀬戸内、尾道商、近大福山、広島新庄。
昨年秋の明治神宮大会準優勝、今センバツ8強の広島商は春の大会で近大福山に敗れ8強ならず。ノーシードからの頂点を目指す。
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