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2018年07月07日
編集部

第100回高校野球広島大会、マツダスタジアムでの開会式取りやめ7月11日三次開催へ、大雨の影響で断水、停電、通信不良…懸念される大会運営

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トップ画像は7月7日のマツダスタジアム

 

第100回全国高校野球選手権広島大会のマツダスタジアムでの開会式が中止になった。広島県高校野球連盟が7月7日、発表した。また開会式は7月11日(水)に決まり、会場も三次市のみよし運動公園に変更された。

11日の開会式には第1試合の広陵-千代田の選手だけが参加する。優勝旗返還と選手宣誓は行われる。

21日(土)に準々決勝4試合、22日(日)に準決勝2試合、24日(火)に決勝の日程は当初の発表通りで変更されない。

当初、開会式と第1試合は7月7日(土)にマツダスタジアムで行われる予定だった。

しかし中四国地方などに甚大な被害をもたらしている大雨の影響が懸念されたため一度は7月8日(日)に延期することが決まった。

ところが7月7日未明から広島県内各地で大規模な土砂崩れや水没、交通網の寸断などの情報が相次いだため、再度スケジュールが変更された。

マツダスタジアムでは7月11日、広島対阪神の公式戦が開催される。

こうした措置を講じたことにより、100回記念大会で予定されていた3年生部員全員による入場行進は取りやめとなった。

ただ、広島県内全域に広がる大雨の被害は時間の経過とともにどんどん広がりを見せており、大会運営には様々な困難が予想される。各地から被害状況が報告される中、広島県が死者、行方不明者とも一番多くなっている。

特にライフライン、交通手段確保の問題は深刻で、島しょ部や山間部から各会場への移動が通常通り行われるとは考えにくい。

例えば呉市の呉二河野球場では1回戦から4回戦まで計16試合が予定されているが、7月7日夕方の時点で広島市から呉市にアクセスする国道31号線やその他の幹線道、JR呉線は複数個所で土砂などによって遮断されており、広島港からのフェリー、高速船だけが頼り、という非常事態となっている。

また呉地区では大規模土砂崩れの影響で住民の日常生活には大きな影響が出ており、野球部員の家庭でも様々な被害が出ている。

雨は今後も降り続くため、当然、練習環境も十分ではない。

主役である野球部員とその家族、各学校とその地元ではそれぞれがそれぞれの事情を抱えたまま100回記念大会を迎えることになる。

広島県内では停電1万8500戸、三原市、尾道市、江田島市のほぼ全域、広島市の一部では断水、携帯電話が繋がらない地域も多く、大会運営には相当な柔軟さが求めらることになりそうだ。

大雨
キャンパス内に土砂が押し寄せた広島女学院大学(広島市東区)

大雨
福山市神辺の駐車場も冠水

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