スポコラファイブ名誉顧問に就任した川淵三郎氏(右)、左は二宮清純氏、中央は中国経済産業局産業部の中山光治部長
「ちゅうごく5県プロスポーツネットワーク」スポコラファイブでは9月4日、広島市中区の広島県立美術館で「スポコラファイブ 中国地域スポーツ関連ビジネス創出シンポジウム」を開催した。
スポコラファイブは、プロスポーツチームを核として中国地域におけるスポーツ関連産業を創出することを目的に、経済産業省 中国経済産業局が2017年度にスタートさせた。
中国地方5県のスポーツ団体と異業種企業の交流を促し、中国地域からのスポーツイノベーションの波を起こす。
すでにその活動の中では、新商品・サービス開発、情報発信、人材育成等に関する連携プロジェクトを展開してきた。今回は「スポーツチームと異業種企業の連携による新ビジネス創出や関係機関の連携強化を目的に開催された。
会場には事前申し込みをした経営者やスポーツ関係者がおよそ150人詰めかけ定員いっぱいとなった。参加無料。
基調講演は、日本トップリーグ連携機構の川淵三郎 代表理事会長。
そのあとスポコラファイブ モデレーター(司会役)の二宮清純氏と、サンフレッチェ広島 代表取締役社長 山本拓也氏らパネリスト5名が「地方におけるスポーツの役割とスポーツビシネスの拡大」のテーマでトークセッションに臨んだ。
トークセッション
パネリスト、左端はサンフレッチェ広島の山本拓也社長
また講演で熱弁を揮った川淵三郎氏がスポコラファイブの名誉顧問に就任するとも発表された。
川淵氏はJリーグと地域密着スポーツのコンセプトを日本に誕生、根付かせたことで広く知られているが、Jリーグのオリジナル10(スタート当初の10クラブ)にサンフレッチェ広島が名を連ねていた関係もあり、広島への思いには人一倍熱いものがある。
例えば1996年12月、広島は「ビッグアーチに屋根を架けない」ミスジャッジを犯して日韓共催W杯の開催地から漏れたが、その当時、アストラムラインの車窓から広島ビッグアーチ(現エディオンスタジアム広島)を見て「あんなアーチは無用の長物、なぜ自治体は屋根を架けなかったのか?広島が落選したことは日本にとっての損失」と怒りをぶちまけて!?いたほどだ。
今回の講演にあたっては冒頭、広島のサッカースタジアム建設の話題にも触れ「あんな公園の真っ只中に、あんな街の中心によくぞ作っていただけるな、と本当に嬉しく思いました」と話していた。
Jリーグの”夜明け”などを語る川淵三郎氏
スポコラファイブ名誉顧問の委嘱状
Jリーグに続いてBリーグも日本のプロスポーツ文化として定着させ、さらに「トップリーグ連携」を模索しながら各種競技でのイノベーションを目指す川淵氏と広島とのパイプが太くなったことで、中国地域と広島のスポーツビジネスの展開がいっそう注目されることになりそうだ。(ひろスポ!・田辺一球)
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