画像はオープンしたばかりの「ひろしまスタジアムパーク」でサッカーボールを思い切り蹴り合う親子
エディオンピースウイング広島の東西に交流、エンタテイメント、ヘルス&スポーツ、グルメ機能などを併せ持つ「ひろしまスタジアムパーク」が8月1日、開業した。
同施設については1月30日にアップした以下の記事内に詳細が示されている。
…で、これを知らない市民がたくさんいるのだけれども、2023年3月に旧広島市民球場跡地にオープンした「ひろしまゲートパーク」も「ひろしまスタジアムパーク」同様、NTT都市開発株式会社が中心となり、中国新聞社がやはりグループ企業に名を連ねている。
要するに広島市は、都心にある最も大切なエリア2カ所の開発と運営を限られた企業に結果的には丸投げしたことになる。
旧広島市民球場跡地は原爆ドームのすぐ北側に位置する。また原爆慰霊碑から原爆ドームを通って北に伸びる「平和の軸線」は「ひろしまスタジアムパーク」をほぼ二等分している。「ひろしまスタジアムパーク」やエディオンピースウイング広島の足元には旧陸軍の運送舞台の遺構が眠っていたが、今回の建設作業の過程で大半が廃棄された。超一級の価値があったにもかかわらず、だ。
広島にとって、世界にとって、特別な空間であることを、来訪者にいかに伝えていくか?
開発・運営に携わる関係者たちの、それが永遠のテーマだろう。オープン初日の「ひろしまスタジアムパーク」とその周辺を歩いた限りでは、確かに平和発信に対する仕掛けが複数、確認できた。だが、なんとなく「やってますよ」感が漂い、インバウンドらしき人たちに出逢うこともなかった。
同日、午後6時30分、エディオンピースウイング広島キックオフの国際親善マッチ、サンフレッチェ広島-シュツットガルトの試合後、シュツットガルトの選手が広島の実相に触れた感想や平和への思いを率直に述べていた。
「ひろしまゲートパーク」も「広島スタジアムパーク」も、広島っ子の笑顔や世界平和を願い、そしてこの街の過去と未来を繋ぐ、平和の時間軸…
ひろスポ!取材班の8月1日の順路
”通”はまず隣接の基町高層アパート内を訪ねる。エディオンピースウイング広島から歩いてもすぐの「広島市営基町アパート17号棟」では8月1日から「写真展 復興する街区」(広島市立大学など主催)が始まった。8月31日まで。パンフレットには「国内外の戦災復興事業の事例と照らし合わせながら研究」とある。月・火・水はなぜか?休場で木耀から日曜の正午から午後5時まで開場、入場無料。問い合わせは082・830・1764(広島市立大学地域共創センター・月耀から金曜)
「写真展」を見た足で、芝生が広がる「ひろしまスタジアムパーク」を訪ねる。早くも親子でサッカーボールを蹴っている風景に出逢う。ちょっと芝がボコボコしてるけど、十分にプレーを楽しむことができる。
「写真展 復興する街区」は、ぜひ立ち寄りたい
このアパート自体が戦後広島の証言者だが、やがて解体される、人々の思い出とともに
さあ、基町アパート群を背にひろしまスタジアムパークへ、右がエディオンピースウイング広島、正面は広島ドラゴンフライズの暫定本拠地になる予定の広島グリーンアリーナ
そしてパークの外周に点在する施設をさーっと見て回る。商業施設「ヒロパ」は一部、エディオンピースウイング広島内に入る店舗も含めてパーク内の6棟で計15店が営業を開始した。
この項つづく。
(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)