J1第28節、エディオンスタジアム広島、午後4時4分キックオフ
天候晴れ、17・3度、湿度54パーセント
サンフレッチェ広島4-0名古屋グランパス
サンフレッチェ広島スターティングメンバー
GK林
DF塩谷、千葉、水本
MF柏、青山、柴崎、山岸、石原、高萩
FW佐藤寿人
サンフレッチェ広島が後半4得点の集中攻撃で名古屋グランパスに快勝。J1の3連覇がなくなった今、ひとつの目標となっている賞金圏内の7位に浮上した。7位は24節以来。
土曜午後4時からのスタートは気候もよく、1万6304人のサポーターがスタンドを埋める上々の環境でスタート。
ところが前半は名古屋に圧倒される展開が続き、シュートの数も1本と7本。相手のプレッシャーに対応しきれず危うい場面が続いたが代表から戻ってきた塩谷、水本の二人も含めて全員でよくしのいだ。
なお、前半開始前のトスに勝った名古屋が西から東に攻めたため、広島側はまともに西日を受けるかっこうになった。そのためどうしても思い切ったプレーができず、動きがワンテンポ遅れるようなケースもあった。
ピッチの長軸が東西にとってあるエディオンスタジアム広島の欠点はかねてから指摘されている通り。サッカースタジアム検討協議会でも一部委員から再三「長軸を東西にしかとれない建設候補地は不適切」と繰り返し要望が出されているにもかかわらず、いまだに長軸が東西にしかとれない旧広島市民球場北側の「中央公園」が候補地として検討されている。
0-0で前半を折り返し、後半も一進一退の攻防が続く中、そんな重苦しい雰囲気に風穴を開けたのが石原だった。
相手GKが弾いたボールを高萩がシュート。左ポスト直撃の跳ね返りを石原が決めて先制すると、その2分後には石原、高萩と繋ぎ絶妙のタイミングで最終ラインの裏に飛び込んだ佐藤寿人がフリーで頭で決めて2対0とした。
後半は前半の反省に立ち、ボランチもひとつ前へポジションを取る形になり縦パスも機能したため広島が主導権を握ることができた。
後半23分には石原に対するファウルで2枚目のイエローをもらったMFダニルソンが退場になり、水本がPKを決めて嬉しいシーズン初ゴール。
石原は37分にも相手ゴール前に切り込んでふたつ目のPKを獲得。今度は自ら決めて名古屋を突き放した。
なお、後半22分には佐藤寿人に代わって皆川が投入されたが、ベンチ入りしていた野津田、浅野には大量リードの展開ながら出番が回ってこなかった。
日本代表で国際Aマッチ2試合にフル出場した経験を踏まえフルタイム出場した塩谷「下(ピッチ)がどんなに悪くても素早い動きだしでいいプレーをするのが印象的だった。自分もさらにレベルを上げていきたい」