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ＮＢＬ開幕戦（10月10日、熊本県立総合体育館）

広島ドラゴンフライズはアウェーで熊本ヴォルターズとの開幕戦を迎え、延長試合終了間際のルーキー鵤誠司の決勝ゴールで辛くも白星発進した。

前半はゲームの流れをつかみ9点リードで折り返したが、第3ピリオドの後半から熊本の猛攻を受けて１５－２６と逆に２点ビハインドに。第４ピリオド、残り１分で６点差とされたが、残り１秒で新外国人 ドミニカス・ミルカのジャンプシュートで追いつき延長に持ち込み、鵤のＶシュートに繋げた。

昨季は６戦全勝だった熊本にいきなりの大苦戦を強いられたことは、ＮＢＬ最終シーズンがいかに厳しい戦いになるかの証明でもある。

そんな中「厳しい場面でどれだけ力を発揮できるか」を念頭にチームのプレースタイルを「勝負強いものに」仕上げている佐古賢一ヘッドコーチにとっては、手ごたえもまた感じられる１勝となったに違いない。

オフェンスリバウンド10本を奪ったミルカ、チーム最多28得点の新外国人シャノン・ショーター、そして「新人離れしたふてぶてしさ」で満点デビューを飾った鵤。

新戦力の融合で、どこまで広島ドラゴンフライズは強くなれるのか？

他会場ではリンク栃木ブレックス、東芝ブレイブサンダース神奈川、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋、そして前年王者のアイシンシーホース三河ら優勝を争うチームが軒並み白星スタートを切る中、「さらなる飛翔」に向け真価が問われるシーズン幕開け、である。

鵤選手（手前右）と同じくカードの北川選手（左）