昨年の組織改編で新たにスタートした男子バスケットボール、NBLの初代王者が決まった。
5月22日から東京・代々木第2体育館で開催されたNBLプレーオフ決勝は、ともにレギュラーシーズン1位の東芝ブレイブサンダース神奈川(東カンファレンス)と和歌山トライアンズ(西カンファレンス)の顔合わせとなり、東芝神奈川が3連勝してその強さを見せつけた。
昨年9月に開幕したNBLは東西両カンファレンス6チームずつがレギュラーシーズンを戦い、プレーオフトーナメントには上位3チームが進出した。
広島ドラゴンフライズは2014-2015シーズンから参戦する「新規加入」チームとなっている。
一方でもうひとつのバスケットボールリーグ、bjリーグでもこの日、東京・有明コロシアムで東西カンファレンスの決勝が行われ、東は秋田、西は沖縄が勝ち上がった。
こちらは東西で21チームが所属している。現在、広島でも新規参入に向け「広島プロバスケットボール株式会社」(広島市南区段原、電話082・569・5555)が着々と準備を進めている。
しかし、NBLとプロのbjリーグが異なるルールで併存している状況は日本のバスケットボール界にとっては大きなマイナス材料になっている。
国際バスケットボール連盟(FIBA)からは「10月末までに一元化に向けて具体的な進展がなければ、資格停止処分を科す考えがる」ことが、日本バスケットボール協会宛てに5月、再通達されている。
2020年の東京五輪を控え、国際大会から締め出されたのでは本末転倒もいいところ…。
両リーグは2005年にさまざまな事情が絡み合ったまま分裂。一元化を探ってきたがそのたびに頓挫し、今年3月には協会側が2016年開始を目指して「プロリーグ検討会議」を設置したが、まったく具体化していない。
広島においてもNBL、jbリーグの2チームがこのまま並行して準備を進めていくようであれば、様々な課題が浮き彫りとなり、一般の人々が状況を十分に把握できないまま混乱することによるマイナス面も懸念される。
5月25日には、bjリーグ、プレーオフ決勝が行われ琉球が103-89で秋田を下し、2シーズンぶり3度目の優勝を果たした。3位は富山、4位は京都。