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2019年08月10日
編集部

広島商、令和最初の夏に31年ぶり甲子園勝利ならず、八回、岡山学芸館の連続バント攻撃から3失点…

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第101回全国高校野球選手権大会第5日(8月10日)

昭和最後の夏王者、令和最初の夏に散る―

15年ぶりに夏の甲子園に戻ってきた広島商が岡山学芸館に5-6のスコアで競り負け、全国優勝した昭和63年(1988年)以来の”夏1勝”はならなかった。

戦前、戦後ともに3度の夏制覇、15年ぶり23度目の出場となった広島商。春1回、夏2回の甲子園でいずれも初戦敗退の岡山学芸館。

県大会ではともにしぶとさを発揮して大舞台に駒を進めた。ともに6試合で失策数は2…

スタメンも先発も県大会決勝と同じ。両県を代表する”中国ダービー”は持てる力を存分に発揮して、両県のレベルの高さを示す、すばらしい激戦になった。

試合はアクシデントとともにスタートした。初回、先攻めの広島商は三番・水岡が強烈なピッチャー返し。左頬に打球が当たった(結果は一ゴロ)岡山学芸館の先発・丹羽はすぐに病院へ向かった。

先制したのは岡山学芸館。先頭の好田が右前打で出ると次打者・金城の3球目で二盗。二死から四番・長船の高くバウンドする当たりをセカンドの北田が猛然とダッシュしてさばきに行ったがグラブから打球がこぼれて適時内野安打になった。

広島商は二回、すぐに追いついた。岡山学芸館二番手の中川から先頭の四番・真鍋が中前打。送りバントと山路の中前打で一、三塁の形を作り、七番・杉山は初球セーフティスクイズ。ここまでに中川が投じた球数12。あっという間に試合は振り出しに戻った。

五回、山路の大会12号となるソロで勝ち越した広島商は六回にも追加点。先頭の天井が右中間フェンス直撃の二塁打を放つと、二番・北田の三塁側への送りバントは中川の野選を誘い、無死一、三塁。この時、すぐにサードに投げた中川の判断は悪くないが、天井のスタートが抜群に良かった。

このあとは三番・水岡が初球でスクイズの構えを見せ、北田が二盗に成功。水岡は3球目で左前適時打。また一、三塁の形を作り真鍋の左犠飛で4対1とリードを広げた。

試合の流れが広島商サイドに傾く中、岡山学芸館もその裏、反撃。二回以降、ノーヒットに抑えられていた広島商先発の倉本から二番以降が3連打。長船の2本目となる適時打で1点を返した。

ただ長船は一塁を回ったところで広島商のショート・水岡からの送球に刺され、隙のなさでは広島商の方が一枚上手、だった。

しかし、七回、試合の行方を左右する選手交代が…

広島商は二死無走者から倉本に代打を送り、県大会と同じく継投策を選択した。代打・清水はショートエラーで出塁。西森・四球の一、二塁で天井は中川の真っ直ぐを右前に弾き返した。清水は快足をとばしてホームイン。広島商、再び3点のリード。

その裏、マウンドに上がったのは県大会で5イニングを投げた中尾だった。連続四球などで一死二、三塁のピンチとなり八番・中の打球は三遊間へ。水岡は捕球するのが精いっぱい。内野安打でまた点差は2点になり、なお一死一、三塁…

ここで岡山学芸館の佐藤監督は九番キャッチャーの溝上に代打・丸田を送り勝負に出た。ボールカウントが3-1となったところで今度は広島商・荒谷監督が動いた。

県大会で14回を投げている中岡にスイッチ。その初球はストライク、2球目はファウル。3球目で一塁走者の中がスタート。丸田は見逃し三振、中が一、二塁間に挟まれて、ここで三塁走者の岩端がホームを突く。しかし水岡からのバックホームでタッチアウト!

広島商にしてみれば、この回の大きなヤマを越えたことでおそらく31年ぶりの夏勝利が見えていたに違いない。平成ではその頂点を極めることのなかった広商野球、令和の時代に快進撃…の予感…

だがハイレベルの岡山大会を勝ち上がった岡山学芸館は八回の攻撃に持てる力をすべて発揮してきた。

先頭の好田が右前打、金城の三塁線バントはサードの真鍋が懸命にさばいたが内野安打になった。続く知念はファーストストライクで送りバント成功。たった8球で一死二、三塁。

広島商ベンチはもう動かない。中岡に託す、そうやって広島大会を勝ってきた。

長船はショートゴロ、ここでも水岡のバックホームでアウトを取った。続く中川の三ゴロは飛んだコースが微妙で真鍋からの一塁送球が大きく逸れた。

ワンヒットワンエラーで点差は1点になった。なお一、三塁。打席には2年生の岩端。「浜風に乗って伸びてくれた」という打球はレフト・杉山の頭上を完全に越えていった。岡山学芸館が6-5で試合の主導権を奪い返した瞬間だった。

九回の広島商は最後までどう転ぶかわからないところまで攻めた。続投の岡山学芸館・中川は球数100を超えていた。

先頭の杉山が右前打。代打・佐山が初球送りバント成功。二死から天井は敬遠気味の四球。打席には広島大会2打席の代打・川口。フルカウントとなってファウル、またファウル。満塁にすれば流れは広島商へ…しかし最後は詰まった打球が一塁ファウルグラウンドに上がって万事休す…

バントとスクイズで勝ちゲームを作ったはずだった広商野球が、逆に相手の2つのバントによって暗転。甲子園で学んだことは、もう100年以上続く広島商の「反省の歴史」に書き加えられ、令和での全国制覇の夢は後輩たちに託される。(広島スポーツ100年取材班・田辺一球)

 

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