日本高校野球連盟主催の全国高校軟式野球大会準決勝が兵庫県の明石トーカロ球場(明石公園第1野球場)で8月28日にあった。
第1試合の広島・崇徳(西中国代表)対岐阜・中京(東海・岐阜代表)の試合は0対0のまま延長十五回、2時間52分を戦い、大会規定によりサスペンデッドゲーム(一時試合停止の翌日継続試合)となった。
崇徳の石岡は前日の準々決勝、熊本・文徳(南部九州代表)戦で完封した勢いに乗り決勝進出をかけた一戦もひとりで177球を投げ抜いた。キレのあるストレートにスライダー、カーブのコンビネーション。許したヒットはわずかに5本だった。
一方の中京先発、松井も同じく準々決勝完封翌日のマウンドで215球を投げ切った。球数からも分かるように試合は終始、崇徳が押し気味で10安打を放ち、得点圏に走者を8度進めながら松井のしぶといピッチングの前にあと1本が出なかった。
初のベスト4入りを果たした崇徳の勢いと過去6度の優勝を誇る中京の底力…。両投手の投げ合い、バックの固い守り…。両者がぶつかり合った結果が合計30個のゼロとなって、スコアボードを埋めていった。
なお、準決勝第2試合は神奈川・三浦学苑(南関東代表)が2対1で福岡大大濠(北部九州代表)に勝利。三浦学苑と崇徳・中京の勝者による決勝が同球場で行われる。
29日午前11時、試合は延長十六回から再開された。
延長十六回、後攻めの崇徳がいきなり二死一、二塁のチェンス。高瀬の左前打でサヨナラかと思われたが相手の好返球でタッチアウト。続く延長十七回にも一死二、三塁としたが、二塁走者が相手のライトが二塁ベースに入るけん制に刺され、二死三塁も逸機して勝負のつかないまま大会新記録の延長二十六回へ。
延長二十七回、崇徳は一死三塁のピンチを迎えたが、ピッチャーゴロを石岡がホームに絶妙トス。際どいタイミングになったが失点を防いだ。
そして延長三十回、道徳は一死満塁まで中京・松井を攻めたがあと1本が出ず連日のサスペンデッドゲームになった。
崇徳・石岡は合計30イニングで391球、中京・松井は432球を投げた。2日間で試合時間は合計6時間16分。
30日午前11時から試合が再開される。決勝は31日に順延された。