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2016年03月11日
編集部

「議事録は基本的に作成しない」広島県と「議事録はある」という広島市、サッカースタジアム検討協議会で広島みなと公園が旧広島市民球場跡地とともに残された訳(2)

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旧広島市民球場跡地
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サッカースタジアム検討協議会では毎回、多量の資料が配布された、確かに大変な作業になるが、議事録の作成が会議のスピードに追いつかなかったらしい…

 

「議事録は基本的に作成しない」広島県と「議事録はある」広島市、サッカースタジアム検討協議会で広島みなと公園が旧広島市民球場跡地とともに残された訳(2)

広島県の湯崎知事、広島市の松井市長らが「広島みなと公園優位」の拠り所としている、サッカースタジアム検討協議会は、2013年6月に第1回目が開催され、2014年11月の 第19回目で「最終とりまとめ」が完成した。

そして同年12月19日にサッカースタジアム検討協議会から湯崎知事らに手渡された。

以下はひろスポ!のその時の記事

サッカースタジアム検討協議会、1年半の話し合いをまとめた「提言」を松井市長らに提出
hirospo.com/pickup/11979.html

この記事にはこう記してある。

「広島に相応しいサッカースタジアムについて」(提言)と表紙に記したA4版39ページ(片面刷り)。

しかしその内容はすでに明らかになっている通り、事業スキーム、事業主体、資金調達方法、施設運営方法、スタジアムの具体的なイメージや備えるべき機能、周辺エリアとの整合性など肝心な部分はほとんど絞り込まれていない。

事実、三浦会長が行った(この日の)18分間の補足説明の中で「3万人規模」ということ以外の時間はすべて「建設候補地」についてのみ説明がなされた。

しかも建設候補地も最終的には絞り込めていない状況。

こうした点について三浦会長は「今後は行政、経済界において…具体的な取り組みを進めていただきい、ぜひ私たちの提言を受けて早期に広島にふさわしいサッカースタジアムが実現することを祈っています」と4者に伝えた。

このあとの短時間の会見では報道陣から今後は誰がどうリーダーシップを取っていくのか?との質問が出た。

しかし小城会長が「早期実現を」と繰り返した以外、湯崎知事、松井市長から具体的な話はなく「4者で」ということだけがここでも繰り返された。また湯崎知事の発言の中には「仮に建設するなら誰が…」というカ所もあり、いぜん”建設するのかどうなのか”さえ本決まりになっていないムードが色濃く反映された会見になった。

記事引用以上

 

これだけで、この「最終とりまとめ」の「広島に相応しいサッカースタジアムについて」(提言)が内容的にいかに課題の多いものであるかが伝わってくる。

ゆえに、その過程がすべて分かる「議事録」がいっそう大事になる。

その「議事録」。

3月10日付中国新聞記事では「原則として公開に応じる方針に転じた」と紹介された。

そこで広島新サッカースタジアム取材班では3月11日午後3時ごろ広島市役所スポーツ振興課に問い合わせた。

以下そのやりとり。

・いつ公開されますか?公開方法は?

振興課「今話し合っています。早急に対応します。どういう形で公開するかも検討中です」

・話し合いは県や商工会議所との連携はとれていますか?

振興課「…、話し合いながら進めています」

・2014年9月、市民から情報公開を求められた際には議事録はない、ということでしたが、あるのか、ないのか?議事録作成を強く訴える委員がいたのはご存じでしょう?

振興課「本当にやっと最近になって議事録が抜けているところなども含めて揃いました。県、商工会議所と分担で作成するはずが、時間がかかり次の協議会までに仕上げることが難しくなり、結果的に委員に見せていない。音源が残っており、そこから作成しました。聞き取りにくいところもあり、委員への確認はできていません」

・議事録がないことを不安に思っている委員が「この会議は公式なものなのか?そうでないのか?」と話していました。公式の会議ですか?

振興課「もちろんです、マスコミも入れてオープンにして開催した公式のものです。途中で、第13回目から議事の結果の要約版を1枚にまとめて会の冒頭で配布しました」

・もし3月8日の県議会で「議事録がない」という指摘がなければ、議事録はないままだったのではないですか?県議会の指摘と議事録の完成はどちらが先ですか?

振興課「ほんとうについ最近、ほぼ揃いました。サッカースタジアム検討協議会の最終とりまとめ完成から間が空いてしまって、表に出す時期を逸してしまっていました」

・湯崎知事らは今月第4週にも一定の結論を出す方向で話が進んでいるようです。膨大な議事録になりますが、多くの市民が閲覧できるよう広島市のHPで紹介するなど、急いでいただきたいと思います。どういう形で公開するかも市民らに公開しないといけませんし…。

振興課「そうですね、急がないといけません」

 

…はっきりと返事をもらえない部分もあったが主旨は以上のとおり。

そのあとひろスポ!あてのメールを開いてみると午後2時過ぎに次のメールが届いていた。読者の方とひろスポ!の動きがシンクロし始めた。問題意識を持っていれば当然か?

 

いつも拝見させていただいております。

びっくりすることがありましたので参考までに。

中国新聞に出ていた議事録公開について県に公開方法を確認し、それ以外に県で検討した議事録は請求できるかと質問すると

「それ以外はなにもありません、担当課で話をしても議事録は一切作っていない、それに協議員会の議事録について担当課で話はしたが、そんなに詳しい話はしていないし議事録は基本的に作成しない」

官庁てこんなものなのですか、私も企業に勤務していましたが、会議をおこなえば基本的に議事録を作成し責任の所在を明らかにしていましたけれどね。

こんな官庁に自分の払った税金を使われるとは納得できないですね。

メールは以上。

 

このメールの内容から察すると広島市スポーツ振興課で聞いた話とは大きく状況が異なる。

県は「議事録は基本的には作成しない」らしい。

ひろスポ!では広島みなと公園へのサッカースタジアム建設を想定して広島県の職員だけが港湾関係者との話し合いに対応していた、との状況をすでに伝えた。県・市・商議所で構成する作業部会は横の連携があいまいに見える。

それにしても、実際にこうして行動を起こす読者のみなさんには改めて頭の下がる思いだ。

広島新サッカースタジアム取材班だけでは調査や取材に限界がある。何万人という読者のみなさんの声がなければ、このコーナーは成り立たない。

広島新サッカースタジアム取材班

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