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2017年08月11日
編集部

広陵、夏の甲子園初戦で中京大中京を10対6粉砕、プロ注目の中村捕手2発、カープ打線も驚く!?終盤10得点…

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(第99回全国高校野球選手権大会第3日第1試合、8月11日、甲子園)

夏初制覇を目指す広陵(広島)が、夏史上最多7度の優勝を誇る中京大中京(愛知)を10対6のスコアでねじ伏せて2回戦に進んだ。

広陵は広島大会6試合で50得点、中京大中京は188チームで争う愛知大会6試合で54得点。

強打が看板の両チーム、終わってみれば広陵が三番中村奨成の2発を含む3ホーマー16安打、中京大中京も1本塁打を含む13安打…。九回、中京大中京は二死満塁、一発出れば同点というところまで粘ったが及ばなかった。

強力打線対両左腕

両リームともスタメンに左打者5人ずつ。広陵は平元銀二郎、中京大中京は磯村峻平、ともに左腕が先発マウンドに上がった。

先制したのは中京大中京。三回、先頭の一番伊藤康祐がバックスクリーンに大会10号。初球、低目の変化球をとらえた。

この一発で広陵バッテリーに戸惑いが生じたか?二死から四番鵜飼航丞をストレートの四球で歩かせた。4球目は明らかに力が入り過ぎていた。

五番諸橋駿へはストライク先行、ボールカウント0-2、3球目でしかし鵜飼がスタートを切り、投球はショートバウンド、盗塁と暴投で二死三塁。このあと諸橋の遊ゴロが高田桐利のグラブからこぼれてタイムリー内野安打となり中京大中京に2点目を献上した。

プロ注目の捕手、中村を要する広陵バッテリーだが、そこをあえて突いてくる。中京大中京の積極策が内野安打1本で貴重な追加点に繋がったことになる。

中京大中京の投手交代で打撃戦モードへ

広陵打線は磯村の前に五回まで3安打のゼロ行進。迎えた六回、代打の佐藤勇治が8球目、138キロを空振り三振。

ここで中京大中京は球数87球の磯村から右投げの香村篤史にスイッチ。その理由は…

・継投策で勝ち上がってきた愛知大会の流れ
・広陵打線が点火する前の対処
・打ってもプロ注目の中村の第3打席を迎えるにあたり、一発出れば1点差、第2打席では磯村の9球目を中前打
・広陵打線は三、四、五番が右打者
・磯村の調子と二回戦以降を見据えた配慮

…などが考えられる。

だが、この交代をきっかけに広陵打線は3イニングで10点を叩き出す。かつて広陵グラウンドはカープの練習でも使われていたが、まさにカープ打線を彷彿とさせる猛攻となった。

4万7000大観衆。その度胆を抜くような出来事が起こったのは、二番手香村が投じた6球目の時だった。中村の打球は大会第11号となってライトスタンドへ。フルカウントからアウトハイの真っ直ぐを振り抜いた。

続く加川大樹がカウント1-1からヘッドをうまく残してライト線に二塁打を放つと五番高田誠也は初球をレフト前へ。これで同点。打った加川も二塁へ。

慌てた中京大中京ベンチはわずか10球で香村を下げ、3番手に左腕の伊藤稜をマウンドに送った。この時点で中京大中京は県大会の継投パターンの”ネタ”が尽きたことになる。

打席には六番大橋昇輝、左バッター。その初球、加川は中京大中バッテリーを見透かしたかのように三盗成功。このあとファウル、ボール、ファウル、ファウルからの6球目、変化球をヘッドを返さずうまくセンター前に落とす勝ち越しタイムリー。(広陵3-2中京大中京)

七回、広陵は攻撃の時にさらに動いた。先頭の平元に代打村上嘉一を送ったのである。平元は6回91球6安打8三振3四死球2失点。

村上は期待に応えてライト線二塁打。高田桐が送りバントを失敗した一死二塁で打席には代打から途中出場の佐藤。今度もファウルで粘ってフルカウントからの6球目、低い弾道で右中間スタンドへ飛び込む大会第12号2ランホームラン。

さらに左前打で続いた中村がここでも二盗、高田誠が右中間三塁打を放ちこの回も3点を追加した。(広陵6-2中京大中京)。高田誠の一打はまさに狙い打ち。中京大中京バッテリーが真っ直ぐを軸に攻めてきたところを各打者が確実にとらえてみせた。

広陵二番手、山本の粘投!見事

広陵二番手の山本雅也が七回を無得点で抑えると八回、みたび広陵打線が火を噴いた。

一死から八番松岡直輝が四球で歩き、次打者山本の時に二盗。ここで山本も右前打して一、三塁とすると、ここまで4打数3三振の高田桐の打席はカウント1-1からのエンドラン。これが決まって広陵は7点目。続く佐藤は中犠飛で3打点目。

仕上げは中村のライトポール際への2ランホームラン。ここでも伊藤のアウトコースの真っ直ぐを素直に打ち返した。(広陵10-2中京大中京)

意地を見せたい中京大中京はその裏、1点を返すと九回一死からマウンドに上がった広陵3番手の森悠祐を攻めて6点差まで詰め寄りなお満塁。

ここでファーストに入っていた山本、再びマウンドへ。

打席には途中出場、期待の1年生捕手、関岡隼也。ボールカウントは2-2。ここでアウトローへのボールになるスライダーに手が出て空振り三振。このワンアウトが大きかった。

続く浦野海斗が四球を選び押し出し、さらに伊藤も右前打してとうとう4点差に迫りなお満塁。しかし最後は途中出場の小笠原昌也セカンドゴロ。右打者の一番遠いところから巻いて入るスライダーを武器に、3回を5安打1失点にまとめた山本の投球が光った。

 

広陵・中井哲之監督談話

大観衆の前でこんな夢の舞台で試合ができて、選手がほんと楽しそうに試合をやってくれて感謝しています。始めに2点取られた時にはちょっと一方的になるかなと思ったんですけど、よく辛抱して頑張ってくれました。(中村は)もともと長打力がある子なんですけど、ボール球に手を出していたので甘い球にだけ絞っていけと、たまたまああいうホームランになったと思います。(中京大中京の投手交代については)相手のピッチャーにタイミングが合っていなかったので、2対0だったのでラッキーラッキー笑顔でいこうという言葉をかけて、笑顔でやってくれました。

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