画像は九回、一塁悪送球で肩を落とす小園
6月21日 ●4-5オリックス、マツダスタジアム
通算37勝30敗2分け(巨人に0・5差の2位、交流戦単独最下位に後退)
18時開始・3時間29分・3万1430人
相手先発 山岡6回7安打4失点
本塁打 西川5号②
一番ショート小園
二番セカンド菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木
五番レフト松山
六番キャッチャー會澤
七番ファーストバティスタ
八番サード安部
九番ピッチャー山口4回57球3安打2失点(自責2)
島内
中村恭
レグナルトH
フランスア●(33試合5勝3敗2S)
2日連続スタメンの小園が九回、一死無走者の場面で大城のゴロを一塁へ悪送球。次打者・吉田正の打球がライトスタンドに飛び込み、これが決勝点になった。
小園はこの日、守備機会、計5度。二回には三遊間に飛んだ若月の低いライナーをダイビングキャッチ。四回には4・6・3のゲッツーに参加。七回には6・4・3のゲッツーを完成させ、八回には二死満塁で代打・小島のゴロをさばいた。
打つ方は三ゴロ、一ゴロ、空振り三振、七回無死一塁、追加点の欲しい場面での送りバントがキャッチャーフライ、九回は空振り三振で最後のバッターになった。
小園海斗が途中交代しなかったこともあり、田中広の出場機会なし。その結果、連続フルイニング出場記録に続いて連続試合出場記録も止まった。
だが、この試合の”肝”の話はそこではない。
プロ4度目の先発となった山口も4回交代と冴えなかったが経験が浅いのだからそれも勉強、小園に至ってはまだプロ2日目で19歳にして交流戦の修羅場に居ることだけで素晴らしい。
試合後、緒方監督は「きょうの負けは自分の中でいい采配ができなかった」と囲み会見で話したが、「采配」の出来、不出来は多分に結果論的要素が強い。
ただし、オリックス相手に終盤までもつれていては不利になることは分かっていたはず…
前の日までに広島が1勝2敗と負け越したロッテは、パ・リーグでは前日の時点で31勝35敗の5位。
一方のオリックスはさらに弱くて!?26勝36敗、パ・リーグ最下位ひとり旅。
ところが交流戦のオリックスは総得点50、総失点53と地味に戦いながら、7勝6敗1分けで貯金1。広島は48得点67失点、参考までに交流戦首位のソフトバンクは60得点50失点。
さらに詳しく見て行くと、オリックスは交流戦でわずか5本塁打。しかし打率・253は上から数えて5番目。防御率3・71も4番目にいい。
防御率12球団トップの山本、防御5位の榊原、そしてこの日先発した山岡が防御率3・35で第7位。ここまで安定した戦いを続けてきた。
マツダスタジアムに乗り込んでくるまでのオリックスをまとめると、交流戦14試合のうち2点差以内でもつれるケースが11試合もある(1分け含む)。前日までの東京ドームでも巨人相手に3-4、4-3、2-4のスコアだった。
話をこの日の試合に戻すと、終盤までに引き離すチャンスがありながらけっきょく4対3の僅少差で九回を迎えた時点で失敗…
六回には二番手の島内がイニング跨ぎで一死二、三塁とされ、救援した中村恭も適時打されて3対3。
八回、1点リードで出番の回ってきたレグナルトも結果的にはゼロに抑えたが一死満塁の大ピンチを招いた。その過程でオリックスベンチをその気にさせた、ことになる。
中村恭、レグナルト、フランスアの継投は前日の七、八、九回と同じだが、3人はロッテ打線の餌食にされた。特にレグナルトは27球、フランスアは32球も要した。アウト3つを奪うのに、だ。
それはオリックス打線相手でも同じことで、今度はレグナルト26球、フランスア25球。自分の間合いで投げることができていないから、打たれるのも必然、だろう。
なお、オリックスの方はマツダスタジアム凱旋登板となった山岡が大誤算だった反面、同じく広島出身の海田、エップラー、ディクソンのリレーで要した球数は12・12・13球と極めて理想的だった。
誤算と言えばバティスタもそう。外寄りの変化球にバットがクルクル回る。前日のラスト2打席で空振り三振した勢いそのまま?に、この日も二回の犠飛を挟んで3連続空振り三振だった。
そんな中、野間の送りバントが捕邪飛でもタッチアップして二塁にヘッドスライディングした八回の鈴木のガッツプレーや、七回の代打・高橋大の左前打、三回にライトポールに2試合連続となる2ランをぶち当てた西川の一撃など、個々には光るプレーが随所に見られた。(ひろスポ!・田辺一球)
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小園、九回の一塁送球、ここで普通にできないのが一軍の難しさ…